◆北海道2006

 なんだかんだ言いながらも、今年も北海道旅行に出かけることになりまし

た。今年こそはZRX1100で渡道したかったのですが、 諸々の事情により車

(スパイク)にKSRUを積んでの『北海道ドライブ&ツーリング』となりました。まぁ、北海道に行けるだけでも良しとしましょう。まずは1997年(平9年)以来続いてる連続渡道記録は『9』にまで延びたことになります。

 今年の渡道もバイクツーリングならベストシーズンとも言える9月。関西では

残暑の厳しい頃ですが、北海道は秋の気配を感じるぐらいに涼しく過ごしや

すい時期です。遅めの避暑ということで出かけました。

 が、九州南方には台風13号が待機しておりました・・・。(;゚д゚)

>>期間:2006年9月16日(土)〜9月23日(土)

2006年9月16日(土)

●5年ぶりの・・・(;´∀`)

 今年も北海道に行くことにしました。行けるときに行っておかないと、あとで後悔してもどうにもなりませんからね。7月下旬に思い立ち、すぐにフェリーの予約を行いました。フェリーさえ押さえておけば、あとはどうにでもなります。9月に入ってから計画を立て始め、今年も道東〜道北というルートを計画します。天候も良さそうです。(゚∀゚)ワクワク

 ところが長らく台湾沖で停滞していた超大型台風13号(サンサン)が、大陸方面ではなく北上して日本方面に進路を変えるという嫌な出来事が起こりました。Σ(゚Д゚;) 大陸方面に向かうと思っていたので、思わぬ進路転換にかなり焦る@管理人・・・。北海道に行く頃になって台風が動き出すなんて・・・。あとは天まかせ。日本から離れて行くことを祈るしかありません。断っておきますが、私は召還していません。

●敦賀へGO!

 仕事を終えて帰宅したのは9月16日(土)の夕方。ガレージのすぐ近くで、いきなり飛び出してきた子供が乗った自転車と接触

しそうになり、危うく中止になりかけるというハプニングがあったものの、ガレージに無事到着。蚊に刺されながらも汗だくになっ

てKSRUをスパイクに積み込みます。去年9月以来搭載していなかったので、1年ぶりの搭載作業ですが、案外すんなりと積み込むことができました。

 自宅に戻りシャワーを浴びたあと、荷物の最終チェック。バイクだと最小限で済ませていたのに、車で行くとなると、荷物が多くなってしまいます。┐(´ー`)┌  夕食を食べてから21時過ぎにガレージに移動。荷物を積み込み、21時半頃にガレージを出発します。さぁ、目指すは北海道です。この瞬間から非日常の生活に入りました。

 阪神高速経由で豊中JCTから名神に入ります。三連休の中日なのですが、意外と長距離トラックの姿が目立ちます。トラックに囲まれながら淡々と東に向かいますが、草津を過ぎた辺りからは疎らとなり、時々集団と出会うぐらいになっていました。

 去年はKSRUのガソリンコックが劣化していたため、ガソリン漏れがありガソリン臭かった車内ですが、コックも新品と交換したので臭いはしません。しかし2ストオイルの漏れがあるのか、少しオイル臭が漂います。窓を開けて絶えず換気しながらの走行となりました。

 22時半頃に多賀SAに到着。ここで少し休憩。多賀を出て米原JCTに向かう途中、陸上自衛隊施設科のトラックを何台も追い越しました。 米原JCTから北陸道へ。途端に走る車はほとんどいなくなり、暗い高速道路を淡々と進んで行きます。北陸道でも数台の陸自車両を追い越します。 

 長浜付近から小雨がパラパラと降ってきましたが、ワイパーを時々動かせばいい程度の雨です。しかし柳ヶ瀬トンネルを過ぎると土砂降りに・・・。一瞬、前が見えなくなるくらいの大雨。バイクだったらずぶ濡れとなるところですが、全天候型とも言える車なので突然の雨にも心配ありません。雨は敦賀ICを下りる頃にはやみました。山間部だけだったようです。

 R8BPに入り、敦賀FTに向かう道に入ります。やがて正面に近海郵船のRORO船が見えてきます。RORO船の正面で右折すると敦賀FTに到着。自宅から約2時間半。約200kmの道のりでした。

【写真】乗船するのは1:30発の苫小牧直通便です。

●乗船

 敦賀FTで乗船手続き。@嫁は先に乗船。車の乗船開始までしばらく車内待機することに。しばらくすると、到着してから降り始めた雨が本降りとなり、かなり強く降り出しました。大阪は晴れていたのに、日本海側は雨模様とは。先が思いやられます。

 雨の中、傘をさして外に出てウロウロします。バイク待機場は、それまでのタラップ横から車待機場の端に移動となりました。

停まっているバイクは5台ほど。9月中旬とはいえ、この台数は少なすぎます。去年も同じような時期に利用していますが、確かバイクは20台近く居たように思うのですが・・・。皆、舞鶴から乗船しているのでしょうか?年々少なくなっていくような気がします。(´・ω・`)ショボーン

 今回乗船するのはフェリー『すいせん』。去年乗船した『すずらん』の姉妹船で、1996年(平8年)に竣工した高速船です。日付が変わった17日(日)午前1時から車両の乗船が始まります。この頃になると雨はやんでいました。乗船はバイクから始まり、しばらくしてから車の乗船が始まりました。車両甲板へのタラップをに上がって行きます。

 やがて@管理人の順番が来ましたが、係員に止められます。甲板での作業が手間取っているようです。待つこと5分、先ほどの係員がやってきて一言。

 「すみませんがバックで乗船して下さい」

 車両甲板のスペースがあまりないために、甲板で方向転換が出来ないための策でした。タラップをバック(後進)で上がるなんぞ初めてのこと。ミラーだけを見て、ヨタヨタしながらタラップを上ります。平地ならともかく坂をバックで上るのは妙なもんです。

 @管理人も含めて3台の車がバック(後進)で車両甲板に上がって乗船は無事終了。それから約30分後の午前1時半頃、フェリーは敦賀FTを離れて北海道へ向かいました。

【写真】敦賀FTで出港を待つ『すいせん。

2006年9月17日(日)

●フェリーの旅

 今回も1等船室(個室)を利用。昨年からの経験から行き帰りとも洋室としました。部屋に入ってしばらくしてからすぐに寝たのですが起きたのは昼前でした。やることもなく便所に行く以外は自室でこもりっきり。ベットに横になってダラダラとテレビを見て過ごします。

 行きのフェリーにはロシア人の団体が乗船していました。『ロシア民族歌劇団』とかいう歌劇団体の方々です。日本風に言えば地方巡業の移動の最中ということでしょう。そんなわけで、チラホラとロシア人を見かけることになります。男性や年配の方々もいましたが、どうしても若いね〜ちゃん達に目が行ってしまいます。17 0〜180cmぐらいの身長ですらりと延びた足と均整のとれた体型。モデルかと思うぐらいの方々です。うちの@嫁が子供に見えます。ヘ(^Д(●=(_ _;) 日本人の多い船内で、一際目立っておりました。(゚∀゚)

 フェリーは淡々と進んで行き、16時過ぎには竜飛崎沖を通過して津軽海峡に入ります。やがて日没。海峡を抜けたフェリーは北海道沖を進んで行きます。苫小牧東FT周辺には何もないのでフェリーのレストランで夕食を食べ、あとは部屋でゴロゴロします。

 20時過ぎに到着のアナウンスがあり、荷物をまとめて車両甲板に下ります。そして20:30、フェリーは定刻通りに苫小牧東FTに到着。今日の午前1時半に敦賀を出港してから、たったの19時間で北海道に到着です。

【写真】 フェリーの個室の窓から撮影した竜飛崎。3年前はあそこをバイクで訪れていたんだよなぁ・・・。

●北海道初日

 20:40頃には北海道に上陸。考えてみれば、自宅を出てから約23時間で北海道上

陸です。(゚д゚)ハヤー 今日は帯広の某ビジホまで移動するつもりでしたが、出発5日前に

気が変わり苫小牧に変更。本日は苫小牧の某ビジネスホテルに宿泊です。

 FTでフェリーを撮影します。同じ9月でも北海道と大阪との気温差は大きいので、かなり寒く感じます。上着を着てをしてから出発。窓を閉めきって運転しているとガラスが曇ってきたのには驚きました。

 無料開放中の日高自動車道を経由して苫小牧市街まで一気に移動。翌朝のことを考

えて市街のGSで給油し後にホテルに向かいます。ところが曲がる交差点を間違えて見失います。こういう時はカーナビは便利です。すぐに大凡の位置を把握できたので、難なく某ビジネスホテルに到着。今日の走行はここまで。

 部屋に入ってからすぐにテレビをつけます。阪神タイガースの試合も気になりますが、それよりもまずは台風情報を確認。台風13号は17日の20時過ぎに佐賀県に上陸し九州北部を通過し日本海に抜けたとか。しかも日本海を北東方向に進んでおり、20日に北海道に最接近するとのこと・・・。Σ(゚Д゚;) 思いっきり後を追いかけて来ているやん・・・。_| ̄|○ どうなるのやら。

 ちなみに阪神は名古屋Dでの対中日最終戦を白星(T2−0D)で飾りましたとさ。さすがにこっちまで来るとスポーツニュースでの阪神の取り扱いが今ひとつなのは仕方ないことですかね。┐(´ー`)┌

【写真】苫小牧東FTで撮影した『すいせん』。19時間で北海道到着です。

2006年9月18日(月)

●曇りの初日

 旅モードに入ったのか、午前6時頃に目が覚めました。テレビをつけて台風13号情報を確認。台風13号は九州各地に大きな被害をもたらして日本海に抜け、現在、日本海を北東に進んでいるとか。北に張り出した高気圧と偏西風との兼ね合いで動きが遅くなっているとかで、明後日には北海道に最接近・上陸する可能性があるそうで・・・。_| ̄|...○

 もしも敦賀発が今日(18日午前1時半)だったらフェリーが欠航していた可能性が高いわけで、17日に出発していたのは正解だったのかも知れません。そう考えればツイているか。 

 コンビニで購入したパンを朝食とします。チェックアウトしてビジネスホテルを出たのは8時少し前。天候は曇り。まだ台風による直接の影響は出ていないので、雨が降り出す前に道東に移動することにして先を急ぎます。

 苫小牧市街を抜けて日高自動車道に入って一気に移動。日高自動車道は少しづつ延伸しており、富川町まで快適な移動が出来ました。富川ICからはR237に入り北上。ちらほらと広大な牧場があって、北海道を走っているという実感がわきます。

 9:30頃にR274に入り、道の駅『樹海ロード日高』に到着。かなり良いペースで走っています。

少しの休憩の後、R274日勝峠を目指します。祝日と言うこともありトラックの姿は少なく、逆に乗用車の姿が多いようです。道の駅を出るとすぐに人家はなくなり、山間を進むようになります。直線にあるオービス(速度自動取締機)を法定速度で過ぎると、後ろを走っていた道内ナンバーの車に相次いで抜かれます。ちなみに追い抜いた車は、後の下り区間で追いつきます。イラついて追い抜くより、のんびりと走りましょうよ。最近丸くなった?@管理人です。などと言いつつ、登坂車線のある区間で遅い地元車を登坂車線側からぶち抜いたのは、多分気のせいでしょう。(^^;)

【写真】前を走るは『よつ葉牛乳』のトラック。道内では良く見かけます。

●濃霧の日勝峠

 急勾配の坂道と急カーブが連続するR274日勝峠なので、KSRUを積んでいるスパイクの加速が悪く、もしやちんたら走ることになるのではないかと心配していたのですが、意外や意外、思った以上に加速は良くて安心でした。その分燃費が悪くなりましたけど・・・。

 スノーシェルター付きの急カーブが連続する区間に入ると峠はもうすぐです。カーブの先が確認しずらいので、バイクで走って走るとヒヤリとした区間ですが、車でもさした変わりません。スパイクはカーブでの前方確認性が今ひとつなのでなおさらです。

 やがて日勝峠に到着します。天候は曇りです。停まろうかと思いましたが、後続車(追い抜いた車)に抜かれるのが嫌で停まらずに日勝TNに突入します。この日勝峠は日高と十勝の境となる峠です。標高約1020mの地点を行くトンネルで、通年通行可能とは言え、冬期の気象条件はかなり厳しいトンネルです。バイクで走るとトンネル内でかなり寒く感じます。

 その日勝トンネルを抜けます。トンネルを抜けると・・・

 

濃霧。Σ(゚Д゚;)マジ!?

 

 視界2mぐらいです。先行車のテールランプがかろうじて分かるぐらいで、他は何も見えません。対向車も直前になってやっとライトが見えるという程度。速度を出すと大変危険なので、40k/hぐらいに速度を落として進みます。

 バイクで走っていたら、シールドが水滴だらけになってさらなる視界不良に陥ることは間違いな

し。日勝峠をKSRUで越えようかと思ったのですが、やめて正解でした。こんな濃霧の中を@嫁は運転できないでしょう。1995

年(平7年)9月の知床峠を思い出すような濃霧の中を進みます。ちなみに95年9月の時は、視界1m以下というさらに酷い濃霧の中、R334知床峠をバイクで走っていました。

 しばらく進むと先行車(スパイクを追い抜いた車)に追いつきます。先頭は大型トラックのようです。一安心。あとは前の車について行けば大丈夫でしょう。5分ほど走ると標高が低くなったようです。霧はなくなりました。ちらりと峠方向を見ると雲がかかっていました。これから峠に向かう車は大変だろうなぁ〜と思っていたら、一名のチャリダーが坂を上っておりました。あの濃霧の中を自転車で走るのは大変危険だと思うのですが・・・。無事に通過できたのでしょうか?

【写真】こんな状態でした。つうか、写真撮りながら運転している場合じゃないでしょ。(^^;)

●弟子屈へ

 十勝清水ICから道東自動車道に入ります。以前はあまり利用価値はなかったのですが、足寄まで延びたことで利用価値が出てきました。2007年度中には日高山脈を越えるトンネル(第一・第二狩勝TN)が供用開始となり、トマムまで延びるそうです。

 それはさておき、自動車道だけあって足寄まで1時間ほどで移動できました。信号がなく運転しやすい道が続くためでしょう。地道(R38〜R241かR274)経由だと、1時間半ぐらいかかったかも知れません。なんだかんだで足寄には11:30頃に到着。苫小牧から3時間半で到着です。

 2006年4月21日で廃止されたちほく高原鉄道の(元)足寄駅に立ち寄ります。もともとは鉄道

の駅に道の駅『あしょろ銀河ホール21』が併設されていたところで、鉄道駅の廃止に伴い独立し

たような形になっています。土産物コーナーを見てきた@嫁がいうには、『ムネオキーホルダー』

『ムネオTシャツ』『ムネオストラップ』などなどの『ムネオ(鈴木宗男)グッズ』が売っていたそうな。

(゚Д゚  )ポカーン さすがに買うにはなれなかった・・・。

 足寄からR241で阿寒湖経由で弟子屈を目指します。予想以上に早く移動できたこともあり、またR241は速度取り締まりが頻繁に行われている道でもあるので、法定速度+αk/hでのんびり

と走って行きます。途中からは陸上自衛隊のトラックの後ろに付き、ほぼ同じような速度で走り続けました。陸自のトラックは上り坂でも速度をほとんど落とさず走り続けます。さすがは軍用車両。そこらへんのトラックとは違うようです。

 混雑するであろう阿寒湖周辺を陸自トラックと共に12時半頃に通過。そのままR241阿寒横断

道路区間に入ります。ウネウネクネクネした山道が連続する、バイクで走ると楽しい道です。陸自

トラックは双湖台展望所に休憩のために入ったために、ここでお別れ。ここから先は単独でR24

1を走ります。

 洒落にならないぐらいにかなり遅い車を追い抜くと、先行車はなくマイペースで走ることができました。KSRUを搭載していますがそれなりに楽しみます。ワインディ ング区間を抜けて平野部に入ると、取り締まりを警戒して大人しく走るようになります。それでも意外と早いペースで移動でき

たようで、弟子屈町の玄関口であるJRの摩周駅前に13時過ぎに到着しました。苫小牧から約5時間。途中で自動車道を利用したとはいえ、やればできるものですね。

【上写真】廃線となった線路上から元駅を撮影。錆びた線路が哀愁を誘います。

【下写真】足寄付近からかなりの間にわたって前を走っていた陸自トラック。なぜか抜こうという気がしなかったのです。車だからかな?

●摩周の豚丼

 ちょうど昼飯時で腹が減っていたので、摩周駅前の駐車場に車を止めて駅前にある『ぽっぽ亭』という店に入りました。「摩周の豚丼」で有名なお店だそうで、これは食べなければと思い、人気メニューの「摩周の豚丼」を注文します。しばらくすると豚丼がやって来ました。道産米に十穀米をブレンドしたご飯に、秘伝のタレをたっぷりと付けた厳選道産豚肉がのっています。出来立てで豚肉は適度に柔らかく油がうまい具合に出ています。これに秘伝のタレが組み合わさり、とても美味しく食べることができます。関西人にはちと濃い味付けですが、ご飯と一緒に食べればさほど気になりません。

 ・・・あかんなぁ。@管理人には食べ物の味を表現する能力は備わっていないのでうまく表現できません。

とにかく、

 

摩周の豚丼 (゚д゚)ウマー

 

・・・ということです。こんなレポですんません・・・m(_ _)m

【ぽっぽ亭】サイト

場所はJR釧網線摩周駅前です。駅前に駐車場があるので、駐禁となることはありません。

豚丼以外のメニューもあります。

住所:北海道川上郡弟子屈町朝日1丁目7番18号
電話:(015)482-2412
営業時間:午前10時〜午後8時/定休日:主に月曜日。(祝日の場合は翌日) 要確認。

【写真】摩周の豚丼。お勧めです。

●北海道ツーリング

 店を出たのは14時過ぎ。まだまだ時間に余裕があるので、KSRUを降ろして走ることにしました。 20分ほどでKSRUを車から降ろして準備を終わらせます。エンジンをかけて駅前ロータリを一周。「エンジンは快調に動いているなぁ〜」と思った途端、いきなりエンスト。キックするもエンジンがかかりません。ここまで来てエンジントラブルか?(゚Д゚ ;)

 ・・・単にガソリンコックを閉めたままでした。(車載時にコックを閉めていたのです。) コックを『ON』にしてしばらくするとエンジンは何事もなくかかりましたとさ。(;´∀`)

 出発準備をしていると一人のに〜ちゃんが近寄ってきて、ナンバーを見て「大阪からですか?」と話しかけてきました。てっきり大阪から自走でやって来たと思っていたそうで。「そんな体力・気力は残ってませんわ。車に積んで来ましてん」と答えると、「車に積んでですか?」と驚いておりました。(^^;) まぁ普通はバイクで走ってきたと思うわな。”車に積んで”来たなんて思わないわな。事情が事情だけに仕方ないのよ。はい。

 そのに〜ちゃんと少し話した後に摩周駅前を出発。時間からしてあまり遠くには行けません。そこで弟子屈から30kmぐらいの距離にある計根別の掩体壕を見に行くことにしました。

 R243に入り東に向かいます。道はすぐに何もない広野の中を走り始めます。その間には何もありません。広大な土地の中を貫く信号も何もない道なので、大体70h/h前後でマイペースに走って行きます。いつもごちゃごちゃした町中を走ったり、すぐに町(集落)が現れるようなローカル道ばかりを走っているので、いきなり何もない所を進む道を走ると妙に走りずらく感じます。

 16kmほど走って標茶町虹別の町に到着。そこからr13(道道中標津標茶線)にスイッチ。酪農地帯を淡々と進んで行き、しばらくすると掩体壕が見えてきました。計根別の掩体壕です。

 ここには去年と一昨年にも来ています。今年で3年連続。KSRUで来たのは初めてなので、KSRのバックに掩体壕を入れて撮影します。 続いて他の場所にある掩体壕の近くに移動。道路から離れた2基の掩体壕を望遠モードで撮影します。

 撮影していると、遠くから『ドォォォン・・・』という不定期で不連続な音がします。雷ではなく、陸自の矢臼別演習場からの音のようです。迫撃砲の訓練でもしているのでしょう。

 30分弱いましたが、やがて段々と雲が濃くなってきました。雨雲のようです。降られては大変なので、早々にして掩体壕巡りを切り上げ、KSRUで弟子屈経由で宿に向かいます。R243〜R391と走り慣れた道を走って、16時過ぎに定宿である民宿『ましゅまろ』に到着しました。

【写真】 摩周駅前の駐車場でKSRUを降ろします。さぁ、北海道ツーリングです。(^^;)

●『ましゅまろ』1泊目

 宿に到着。「ただいま〜」といつもの挨拶をして玄関から入ります。1年ぶりです。荷物を運び込むと出かける気力がなくなりました。朝から運転しっぱなしでしたから疲れているのでしょう。今日はKSRUの走行は終わり。初日は約70kmで終わりました。天候が怪しくなってきたので、KSRUにバイクカバーを掛けておきます。

 夕方までに今日の宿泊客が到着しました。私達を含めて合計4名です。Kさんは名古屋からオフロードバイクでツーリングで来られました。10年以上前から来られている常連さんのようです。かくいう私も今年で8年連続宿泊となる常連の一人ですが・・・。

 関西出身関東在住のSさんは、昨日は礼文島にて某YH主催の『愛とロマンの8時間コース』に参加されていたとか。今朝稚内に到着し、そのまま車で移動されてきたとのこと。ちなみにSさんとは去年も同じ時期にここで会っています。この時期に休みをとって旅行とのことです。休む時期って同じなのですな〜。

 残念ながら18時頃から雨が降り出しました。台風を取り巻く雨雲がかかってきたようです。(´・ω・`)ショボーン  夕食後、宿主夫妻の知り合いで、弟子屈市街に住んでいるOさんの誘いでコタン湯に行くことになりました。参加者は私とSさん。@嫁は宿で待機です。

 Oさんの運転で真っ暗な夜道をコタン湯目指して走り出します。いつもの近道を走ろうとしたのですが、真っ暗なのと雨が降っているために道を間違えてしまい、結局はR391〜r52経由でコタン湯に向かいました。コタン湯はライダーでは有名な無料露

天風呂。男女別ですが、大きな岩一枚だけで隔てられているだけで実質混浴です。先客と入れ替わりで我々が入ります。雨が降っていますが、露天風呂を覆うように生えている木のおかげでほとんど濡れません。まさしく自然の屋根です。

 熱いことが多いコタン湯ですが、この日はちょうど良い湯温でした。外気もそんなに寒くはなく、実に快適で、このまま何時間でも浸かることが出来そうな状態です。30分ほど湯に浸かってあれこれ雑談。ホコホコに暖まってコタン湯を後にしました。帰路はショートカットコースのダート道を走行。狐と蝦夷鹿(4匹の集団)と遭遇。意外と近くにまで野生動物がいるようです。

 宿に帰ってからは、Oさんが昼間に釣ったというニジマスを肴に宴会。ニジマスは塩焼きにされていたのですが、これがめちゃくちゃ美味い。(゚д゚)ウマー 大変美味しく頂きました。Oさん、ごちそうさまでした。

 そんなわけでお腹一杯状態となって23時半過ぎに寝床に入りました。

【写真】Oさん差し入れのニジマスの塩焼き。めちゃくちゃ美味かったです。(゚д゚)ウマー

2006年9月19日(火)

●大荒れの火曜日

 台風13号は勢力をやや弱めながらも、北東方向に向かって進んでいます。今日の晩〜明日朝にかけて北海道に上陸する可能性が高いとのこと。_| ̄|○ 誰も台風は喚んでないぞ〜。ヽ(`Д´)ノ

 そんなわけで、台風を取り巻く雨雲が北海道を覆っており昨晩からの雨はさらに強くなって降り続いています。2泊だけのつもりでしたが、3泊にすることを宿主に申告。本来なら明日(20日)に浜頓別に移動するつもりでしたが、台風は道北を直撃しそうなのでやめることにしました。

 朝から雨となると、出かけるのが面倒になります。朝食後、移動するSさんを見送った後もダラダラして過ごす@管理人。11時頃になって宿主が買い物に出かけるというので、これをきっかけにしてやっと腰を上げて出かけることにしました。雨なのでKSRUはお休み。スパイクに乗って出かけます。

 出かけると言っても、特にアテはありません。予定では今日は根室方面に行くことにしていましたが、根室方面は大荒れの予感がするので天候が回復するであろう明日に向かうことにし、今日は弟子屈近辺をウロウロすることにしました。

 横なぶりの雨の中を多和平に向かいます。こんな天気じゃ誰もいないだろうと思っていたら、なんと2人のライダーがテントを張っておりました。(゚Д゚ ;) スゴ・・・ しばらくすると2人組のライダーもやって来ました。『どんな天候でも走る』というライダー魂は健在のようです。

 多和平を出た後は南に向かい、別海町と標茶町の境付近に広がる丘陵地帯を走ってみまし

た。アップダウンの続く快適な道で、晴れていれば実に爽快な気分になれるであろう道です。晴れたらバイクで走ってみたい道です。雨ですが収穫はありました。

【写真】”晴れていたら”爽快な気分になる道です。つい最近舗装されたとか。

●足湯レストラン

 農道らしき道を進むとR272に出ました。そのままR272に入って中標茶方面に向かいます。雨はますます強くなり、横なぶりの状態です。大型トレーラに追いつきますが、雨よけ代わりにして後ろについてゆっくりと走ります。こんな大雨の中でも速度取り締まりをしているPCがおりました。ご苦労様ですな。

 正午過ぎにR243との交差点近くにある温泉宿『しまふくろう』に立ち寄ります。巷では”足湯レストラン”として有名な所です。温泉には入らずにレストランに直行。さっそく足湯テーブルに座ります。普通の足湯に食事用のテーブルが設けられているという感じです。足湯の湯は「ナトリウム塩化物泉」の温泉で”掛け流し”となっています。食事していると体が温まるのが分かります。

 さてレストランでは、名物の『こめちちスパゲティ』を注文。しばらく後にやってきたのは大皿にてんこ盛りのスパゲティでした。使用するパスタは200gだそうで・・・(゚Д゚ ;) ボリューム満点ですが、一人では食べきれないので@嫁と分けてどうにか完食しました。

 ちなみに『こめちち』とは、別海町で生産された”生乳”と北海道の名米”きらら397”を主原料にして生産されている乳飲料です。北海道限定商品で、北海道(道東?)でしか購入できないそうです。行きのフェリーの売店でも売っていたので、帰りにでも買おうと思っていたら、帰りのフェリーの売店には売っておらず、結局買いそびれてしまいました。味は多分普通の牛乳でしょう。

【写真】足湯レストランのテーブル。こうなっています。タオル必要。

●ましゅまろ2泊目

 『しまふくろう』を出ますが、どこか行く所もないので弟子屈に戻ることにしました。雨は相変わらず激しく降っています。雨の中、R243を淡々と走り弟子屈市街に到着。R391にスイッチして北上。早くも14時過ぎには川湯温泉の近くにある『くりーむ童話』というソフトクリーム屋に到着します。愛想の悪い店員にキレかけながらソフトクリームを食べます。ヽ(`Д´)ノ

 さっさと店を出て川湯温泉街に移動。温泉宿の温泉に入りさっぱりします。16時前には早くも宿に戻ります。夕方頃には雨はかなり弱くなり上がりかけでした。雨雲の本体は通り過ぎたようです。そんな中、今日の宿泊客が次々と到着します。今夜は定員近い人数になるようです。今晩は相部屋に移動。数年ぶりの相部屋です。今晩は久々に『とほ宿』らしい宴会になるのでしょう。

 ・・・と思っていたら、食後部屋に戻ってから爆睡してしまいました。目が覚めたら宴会は終了していました。_| ̄|○ あかんやん。翌日、@嫁から話を聞きましたが、宴会はめちゃくちゃ盛り上がったとか。私一人だけ不参加。ほんともったいないことをしてしまいました。(つД`)

2006年9月20日(水)

●台風13号上陸

 20日(水)午前6時、台風13号はついに札幌近郊の石狩市に上陸。北海道直前でいきなり進路を南東に変えたので、道北ではなく道央付近に上陸となったそうで。迷惑な台風です。暴風圏はなくなったもの、北海道全域は強風圏に入っています。台風は上陸後は北東方向に進み、今日の晩にはオホーツク海に抜けるとか。今日一日は影響が残るようです。

 大雨かと思ったら、台風の雨雲は弟子屈付近から離れているようで、風は強いが雨は降っていないと言う状態。雲の流れはかなり速く、昼頃には晴れるだろうと判断して根室方面に向かうことにしました。

●晴れた!ヽ(゚∀゚)ノ

 昨晩の宿泊客の皆さんと記念撮影した後、各自はそれぞれの目的地に向かって出発して行きます。@管理人も9時過ぎに宿を出発。弟子屈に抜けてR243で道東を斜めに進んで行きます。速度取り締まりを警戒して、70k/h前後で走り続けます。地

元車やレンタカーに次々と抜かれますが、気にせずにマイペースで走って行きます。

 別海市街に着くと、見覚えのある車に追いつきました。『ましゅまろ』で同泊だった夫婦が乗った車です。そのまま後ろについて走り続けます。R44に入り東に向かい、 風蓮湖の畔にある道の駅『スワン44ねむろ』に到着。

 隣に停めてみるとやはりその夫婦でした。挨拶して少し話します。我々と同じく根室方面(納沙布岬)に向かうとのこと。同じように後ろについて行くのも失礼かと思い、夫婦が出発してから5分ぐらいしてから道の駅を出発。根室に向かいました。  

 道北を台風が通過中なのですが、根室付近は快晴となっています。まだ影響が残っているようで風があり、ちぎれた雨雲群が見えますが問題なさそうです。南からの空気が入ってきているため、気温が高いのか暑く感じます。

 台風が上空のチリやゴミなどを持ち去ってくれたのでしょう。実に爽快な青空が広がっています。不法占拠されている北方領土の一つ、国後島の島影もはっきりと見えます。根室行きを今日にして正解でした。

【写真】快晴の風蓮湖。遠くに台風の雲が見えました。

●掩体壕を探せ!(その1)

 11時過ぎに根室市街を通過。r35(道道根室半島線)を右回りで走りたかったので、少し市街をウロウロしてr35に出ます。市街を出るとすぐに広野が広がる殺風景な風景の中を進みます。このまま素直に納沙布岬に行くのもなんなので少し寄り道します。r35からr1064(道道友知牧之内線)に入り、少し進んだ根室市牧之内地区に到着しました。

 実はこの辺り一帯には、旧帝国海軍の根室(牧之内)飛行場がありました。その滑走路後と掩体壕が数基残っているというのでそれを探しに来たのです。天候を気にしていたのは掩体壕を探すためでした。(^^;)  昨年、浅茅野第一飛行場の無蓋掩体壕を探すときに失敗した経験から、今回は掩体壕が写った航空撮影写真と付近一帯の地図をプリントして持参。場所をほぼ特定しての探索となりました。

 ところがいざ探し出すとなるとさっぱり分かりません。写真に写る道路が今走っている道路であることは間違いないのですが、現在位置がどこなのか把握できないのです。道道を1往復ほどしてみますが、掩体壕らしきモノは見つかりません。道道から分岐する(掩体壕が並んでいる)道も見つけられないので、どうにもなりません。

 仕方なくr35との交差点まで戻り、もう一度仕切直すことにしました。思案していると、先の夫婦の車がやって来ました。納沙布岬まで行ったものの、私達が来ないので根室に戻る途中だったそうです。これから市街に寄って食事をしてから釧路に向かうとのこと。宿へのお土産として、『オラ

ンダ煎餅』を頂きました。m(_ _)m

【写真】探索中に見つけた『牛横断注意』。牛というよりパンダやね。

●掩体壕を探せ!(その2)

 夫婦の車を見送ってから気を取り直して再トライします。滑走路跡は確認したので、それを目印にして掩体壕を探し出すことにしました。たまたま 近くで作業をしている方がいたので話しかけてみます。滑走路跡はコンクリートなのですが、今は漁業の網を乾かす場所として使用されているようです。話しかけたのは地元の漁師さんらしきおっちゃんでした。見た目は強面ですが、話しかけると親切に話してくれました。

 この付近一帯には掩体壕の他にも防空壕などの施設が残っているそうです。場所も写真から推定した場所にほぼ間違いありません。すぐ目の前にある丘の様なモノ は防空壕だとか。掩体壕の位置について教えて頂きました。m(_ _)m

 この後、すぐ近くにあるという”半壊している”掩体壕を探しに荒れ地に入り込みます。昨日の雨で地面はぐちゃぐちゃです。泥に足を取られながら林に近付きますが、草木で覆われており何がなんだかわかりません。そこで防空壕まで近づき、防空壕を撮影し引き返します。引き返しがてら、もう一度探してみますが”半壊”掩体壕は見つけることができません。もう崩壊してしまったの

でしょうか?

 おっちゃんに挨拶してから車に戻り、教えて頂いた掩体壕を探しに出発します。道道に交差するダート狭路に入って進んで行くと、行き止まり付近に酪農家があり、その敷地内に堂々と有蓋掩体壕がありました。やっと見つけた。写真を見る限り3〜4基ほど残っているはずですが、車で探して走り回るのにはあまりにも効率が悪そうなので、あとでKSRUで訪れて探すことにして、一時撤退し納沙布岬に向かいました。

【写真】やっと見つけた掩体壕。周辺に2〜3基残っています。

●納沙布岬

 納沙布岬は快晴です。見事なまでの青空です。向かいの水晶島や貝殻島などの歯舞諸島の島影がはっきりくっきり見えます。すぐ向こうは近くて非常に遠い日本の領土。ロシア(その前身たるソ連)に不法占拠されて、今年で61年目です。ヽ(`Д´)ノ

ここに来ると『国境』というものをじかに感じることができます。

 土産物屋で『オランダ煎餅』を購入した後、近くの食堂で『花咲カニラーメン』を食べます。(゚д゚)ウマー どんな味なのか・・・、@管理人には食べ物の・・・(略

 さて店の主人といろいろと話していると、2006年8月16日に発生した『日本漁船銃撃・拿捕事

件』は、店のすぐ真ん前、納沙布岬の沖合で起きたとのこと。日本国の領海内ロシア警備艇に銃撃されて乗組員1名が亡くなった事件が、こんな間近で起こっていたのです。

 「あの時は大変だったよ〜。マスコミが大挙押しかけてねぇ〜」

 主人は改めてここが国境の場所であることを話してくれます。沖合に見える白い船が海上保安庁の巡視船で、巡視船の航行している場所付近が(ロシア側が勝手に見なしている)国境線だそうです。中間付近に見える灯台、てっきり日本製だと思っていましたが、ロシア(当時のソ連)が勝手に立てた灯台だとか。我が国の領海内で何しとんねん。ほんと腹が立ちます。ヽ(`Д´)ノ

北方領土、南方領土そして竹島、領土問題は絶対に妥協してはいけない問題ですよ。

 店を出てからKSRUをスパイクから降ろします。@嫁を待たせて、灯台前に移動。灯台をバッ

クにKSRUを撮影。日本本土最東端の地に来たことの証です。同じように灯台前に来ていた京

都のGPZライダーさんと少し話します。この方もKSRUを所有されているとか。

 で、やはり聞かれました。 (ラ=GPZライダーさん)

ラ:「KSRUで来たんですか?」

あ:「車に積んで やって来て、そこで降ろして走って来ました。KSRUでここまで来ると尻が壊れ

   ますから」

ラ:「ははは。そうですね。」

同じKSR乗りなので、KSRUでの長距離移動がいかに大変であるか存じてらっしゃるようでした。(;´∀`)

【写真上】『花咲カニラーメン』。花咲カニが入っています。(゚д゚)ウマー

【写真下】日本本土最東端の地に到着。KSRU、本土最北端と最東端にやって来ました。(^^;)

後ろの海上に見える白いのが海保の巡視船。

●掩体壕を探せ!(その3)

 納沙布岬からr35を根室市街に向けて移動します。スパイクは@嫁運転で後ろをついてきます。日本本土の東の果ての地は広大な草原(広野)です。その中を突っ切る2車線道をKSRUで走ります。バイクで走ると実に気持ちの良い道です。KSRUを載せてきて良かったぁ〜。(つД`)

 20分ほど走って牧の内に到着しました。掩体壕に興味のないスパイク運転@嫁は車で待っているとのこと。先ほどの酪農家までKSRUで移動します。どうやら敷地内にあるようなので、牛舎まで歩いて農家の方に許可を頂きます。この先の行き止まり道の沿道にも掩体壕があると教えて頂きました。

 さて行き止まり道は昨日までの雨でぬかるんでいる状態でした。KSRUと言えでも突入するとスタックしそうなので、ここから先は歩いて掩体壕に近付きます。しっかり地面を見て歩いて行かないと、泥に足を取られて転けかねません。一歩一歩確認して掩体壕に近付いて行きます。一つ目

の掩体壕はほぼ完全な形で残っていました。逆光なのが残念でしたが撮影します。

 次に行き止まり道の沿道にある林の中にある掩体壕に向かって歩いて行きます。二つ目は白樺林の中にありました。こちらもほぼ完全な形で残っています。その先、有刺鉄線の向こうには無蓋掩体壕を確認。この先は草むらと化して進入不可能となっていたため引き返しました。

 ただ、有刺鉄線をくぐる時にジャケットをひっかけてしまい、見事に避けてしまいました・・・。ですが思わぬ大収穫に満足です。ヽ(゚∀゚)ノ

【写真】 この先は歩いて進みます。ぬかるんでいました。それと牛糞・・・(;´∀`)

●運がついた?

 帰りも一歩一歩地面を確認しながら歩いて行きますが、途中でバランスを崩し掛けたときに確認せずに左足を降ろしてしまいました。

 

 グニュ Σ(゚Д゚;)

 

 今までの地面とは明らかに感触の違う黄土色の地面に左足を突っ込んでしまいました。蝿が飛んで行きます・・・。はい、踏んでしまいました。牛糞です。(つД`) 牛を放牧しているのであちこちに牛が糞をしているのです。あちこちにある黄土色したモノは糞であるとすぐに分かったので、要注意して避けていたのですが、転けそうになったので思わず足を下ろした場所が・・・。

 

 踏んでしまった・・・_| ̄|○

 

 昨日の雨で水分をたっぷり含んだ牛糞です。(糞混じりの)水が靴の中に染みこんでくるのが分かります。靴下にも染みこんでいくのがよ〜〜く分かります。 5秒ほどで足を引き抜きましたがあとの祭りです。いや〜な感触のままKSRUに戻りました。

 KSRUに乗って移動を再開。靴の表面についた泥と牛糞は走っている間に乾燥させましたが、靴内はそのままです。一通りの調査を終えてスパイクに戻ると、靴と靴下を脱いで素足となって積んでいるスリッパに履き替えます。

 時間は15時半過ぎ。そろそろ日が傾き始める時間帯なので、短いのですがKSRUでの走行はここでやめてスパイクに積み込みます。積み込む間、日当たりの良い場所に靴を置いて泥と牛糞を乾燥させておきました。積み込む前に泥と牛糞をある程度落としましたが、靴の内部に染みこんだ(糞混じりの)水分までは乾燥しませんでした。こりゃ当分の間履くことができないなぁ・・・。

●『ましゅまろ』3泊目

 16時少し前に根室を後にして宿に向かいます。日本本土の最東端付近にあるので日没が早いので、16時頃だというのに17時過ぎのような感じがします。市街を抜けてR44を厚岸まで移動。そこからR243に入ります。朝、走った道を引き返すだけです。途中のパーキングで休憩した以外はひたすら運転し続けます。日没前で西日がきつく、かなりの視界不良の中を走り続けました。『ましゅまろ』には18時少し前に到着。根室市街から約2時間ということろです。

 今日の宿泊客は連泊するKさんと女性旅行客、それと我々だけ。かなり静かになってしまいました。今晩は夕食後に眠らないぞと気合いをいれます。(`・ω・´)シャキーン! 

 夕食後、一人で近くの温泉宿に行きました。R391沿いにある温泉宿(ホテル)ですが、シャンプーリンス付きで露天風呂有りという温泉ながら入浴料300円という安さ。温泉は源泉。出てからもホカホカと暖まる良い温泉でした。あ、運を洗い落としてしまったか?(;´∀`)

 宿に戻ってしばらくしてから宴会が始まりました。土産の『オランダ煎餅』をつまみながらいろいろな話題で盛り上がります。楽しい晩はあっという間に過ぎてしまい、気が付くと23時を回っていました。ここでお開き。自室に引き揚げました。

 明日は『ましゅまろ』から移動となります。(´・ω・`)ショボーン

【写真】 これが『オランダ煎餅』。ワッフルを潰したようなお菓子で、懐かしい味でした。ちなみに卵は使っていません。

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