★予期せぬ人が・・・

 「隠れ人」を連行する「鬼」の姿はほとんどなくなった。焦って走り回っている「鬼」ばかりが目立つ。私もその一人ではあるのだが・・・。「隠れ人」の数は相当減ったようだ。残り10人を切ったという話も流れてくる。参加者に紛れ込んだ「かくれ人」を探し出すという当初の計画は、すでにご破算となっていた。

 奉行所前に戻ると行列はなくなり閑散としていた。「隠れ人」を連行してくる「鬼」の数はめっきり減ってしまったようだ。オーシェさんと再会する。ここで衝撃の事実を聞くことになる。(オ:オーシェさん あ:あめふらし@管理人)

オ:あの手品師なんだけど・・・

あ:あの手品師?荒湯前にいた芸人ですね。

オ:そう。実はあの手品師は「隠れ人」だったんだって。

あ:な・・・なんですとぉぉぉぉ!?Σ(゚Д゚)マジ!?

オ:それにテント前に立っていた警官・・・

あ:まさか・・・ (゚Д゚;)

オ:そう。あの警官も「隠れ人」だったんだよ。

あ:ガ━━━━━━(゚Д゚;)━━━━━━ン!!!

 営業が大変だろうなぁと同情した手品師が・・・、公務とは言え暑い中ご苦労様とねぎらった警官(のコスプレだった)が、実は「隠れ人」だったのだ。もう誰も信じられましぇん。_| ̄|○ 確かに場違いな方達とは思ったのだが、「隠れ人」とは全く思わなかった・・・。人間不信に陥りました。もう誰も信じられない・・・。(^^;)

 後になって考えてみれば、裏の裏をかいた作戦だったのでしょう。『隠れ人→参加者や見物人に紛れ込んでいる』という先入観が強すぎたので、「怪しい」と思うことができなかったのだ。実行委員会もよく考えたものよのう・・・

 このショックからか、ウロウロして「隠れ人」を探す気力はなくった(というより体力がなくなった)ようで、自販機でジュースを買って日陰でくつろぐ。道行く他の鬼達も、そして見物している観光客達も、自分以外のすべての人が「隠れ人」に思えてしまう。しばらくしてTやんと再会。Tやんも見つけることが出来ずブラブラしていたようだ。

★大会終了

 スピーカーから司会の人達の声が流れてくる。

司会:さぁ、あと15分ぐらいです。あと3人、3人の「隠れ人」がまだ隠れています。

 この期に及んでまだ見つかっていない「隠れ人」がいるそうだ。その「隠れ人」と携帯電話で会話する模様が流される。どうやら清正公園近くで山と一体になっているという。元気な「鬼」がそちらに向かって走って行く。あとは地元高校生の「隠れ人」らしい。こちらはAブロックかBブロックの近いところにいるそうだが、探す気力はなくなっていた。

 「隠れ人」を捕まえることを断念し、奉行所近くの物陰で涼みながら体力の回復を待つ。やがて「え〜!あれが隠れ人?」という女性鬼(参加者)の声がしたのでそちらを見てみると、カッパの着ぐるみを着た鬼が草の塊を連れていた。(゚Д゚)ハァ? よく見ると、草の塊に見えたのが「隠れ人」。身体用偽装網みたいな物に草や葉を取り付けて偽装し、山中に隠れていたとのこと。そりゃ気づかないわな・・・ 考え付かなかった「隠れ方」で、「隠遁」に徹したというか見事な隠れっぷりでした。

奉行所を出る「草の塊」。これで隠れられたら気が付かん・・・→

 さて、地元高校生の方だが、聞くところでは魚屋の裏で、隠れもせずに普通にたむろしていた高校生連中がそうだったとか。どう見ても地元高校生で、あまりにも普段通りだったらしく、誰一人として声をかけなかったそうだ。男子高校生相手だと、ちと声をかけずらいかも知れない。

 11時50分、大会終了。前回の参加経験は全く生かされることなく、「隠れ人」を見つけられず大会は終わる。今回もダメでした・・・_| ̄|○ オーシェさんとTやんも「隠れ人」はゲットできず。当チームは全滅でした。(´・ω・`) ショボーン

★閉会式

 役場前に帰ると、瀧音一家とも再会。瀧音氏も「隠れ人」を見つけることはできなかったとか。しかし奥さんはハマってしまったようで、来年は子供と共に仮装して参加すると張り切って おりました。

 役場駐車場に向かい、温泉町の商工会ならびに婦人会の方々が作って下さった、おこわと田舎汁で腹を満たす。ウマー(゚д゚)

おこわと田舎汁を食べながらオーシェさんとTやんといろいろと話しあう。

 結論は・・・

『仮装すれば、「隠れ人」を見つけることができなかったとしても、賞品をもらえる可能性がある。』

でした。(^o^)\(-_-;)<ヤットキヅイタカ・・・

 「隠れ人」を見つけることができなかった「鬼」も、抽選で賞品をもらうことが出来るのだが、それはたったの一名だけ。ならば仮装した方が、(仮装の部における)なんらかの賞品(あわよくば優秀賞)をもらえるという訳です。むむむ、これは来年に向けて

の最重要検討課題となりやした。

 12時半頃より閉会式が始まる。「隠れ人」を見つけた「鬼」も見つけていない「鬼」も、すべての参加者に賞品が当たるチャンスがある。あとは「隠れ人」を見つけられなかった「鬼」向けの賞品 が当たることだけを祈りますが、これも見事に外れてしまいました。あとの楽しみは、誰が海外旅行をゲットするかです。

 「隠れ人」を見つけた「鬼」の方々への賞品が次々に決ま ります。つづいて「仮装の部」の表彰。「食い倒れ人形」や「ティンガーベル」、「お茶の水博士(父親)とアトム(子供)」というペアも賞をもらっていた。最優秀賞(仮装大賞)は、親子で忍者を演じたご家族だった。「キューティーハニー」の格好をしていた男性も有力候補だったらしいが、(実写版ハニー役の)佐藤江梨子ファンの審査員が猛反対したために忍者家族に落ち着いたとか。なるほど、インパクトのある仮装も善し悪しなのですな。

 で、海外旅行は兵庫県加古川市(だったかな?)から参加したお子さんに当たりました。きっと夏休みに家族で旅行に行かれるのでしょう。

仮装の部の入賞者に対する表彰の一コマ。キュ

ーティーハニーは大賞を逃しました。

仮装大賞をもらった御家族。家族で忍者を演じて

います。なんと乳児まで・・・(^^;)

楽しい 『かくれんぼ』大会も終了。皆の気持ちは、

早くも第6回大会に向かっておりました。

 最後に重大発表が・・・。なんと「大学対抗かくれんぼ大会(仮称)」(注1)が開催されることになったそうです。競技性を高めた大会として秋頃に開催する予定だとか。残念ながら一般は参加出来ないようですが、だんだんと「かくれんぼ大会」が盛大になって行くのはうれしいことです。

 今回、スタート地点にいたとある参加者(女性)が、(興奮した)他の参加者から肘鉄を喰らって目にアオタンともらった上、前歯の差し歯が取れてしまったというアクシデントがあったそう です。それ以外には大きな事件はなく第5回大会も盛況に終わった。

 閉会式が終わると、その場で解散。早くも気持ちは来年の『第6回全日本かくれんぼ大会』に向かっておりました。

 

来年は「隠れ人」希望・・・ (^o^)\(-_-;)<ハジマルマエカラオワットルガナ・・・

●大会関係者、スタッフ、地元ボランティアの方々、本当にお疲れ様でした。楽しませて頂きました。そんでもってありがとう。m(_ _)m

<<注意1>>

2004年8月29日(日)に『第一回 全日本 学生・社会人かくれんぼ選手権』として開催されることが決定しました。「お祭りイベント」的な大会ではなく、

技性を高めた「かくれんぼ大会」として開催されます。ヽ(゚∀゚)ノ 詳しくはココをご覧下さい。

『温泉町に行こう!』ツーリング

★6月12日(土)

 かくれんぼ大会は朝9時から受付開始なので、前日に現地入りして一泊することにしておりました。そんなわけで大会当日の6月13日の天気もさることながら、移動日となる12日(土)の天気も大変気になっていました。近畿地方では11日頃まで台風の影響で雨が降ったりしていましたから・・・(´・ω・`) 

 しかし11日晩の天気予報では、「台風から変わった温帯低気圧が東に移動するにつれ、12日の昼から天気は回復して西日本では晴れ間が広がるでしょう」とのこと。ヽ(゚∀゚)ノヒャッホウ! 気象庁の天気予報を信じ、12日はバイク(ZRX1100)で移動することに決定。

 ところが12日は朝よりどんよりとした天気。10時頃からは雨が降り出す始末・・・。それでも12時頃には小雨となり、少しばかり空も明るくなってきたので出発。多少パラパラと小雨が降っている程度で、さして問題ないかと思われましたが、大阪市内から所により強く降るという状態に・・・ 播但連絡道路を降りて兵庫県北部の山間を走る県道に入ると本格的に降り出す始末・・・ 

天気予報とちゃうやん。昼から晴れるんちゃうの?気象庁。(゚Д゚)ゴルァ 

 夕方に温泉町に到着する頃には雨は上がり、西の空は若干明るくなっていた。どこにも寄らず、自宅から一直線で現地に移動しました。

雨の中を移動。兵庫県北部の山間にあるバス停にて休憩時に撮影。↑

★6月13日(日)

 13日は快晴。大会が終わってからそのまま帰宅するのももったいない天気だったので、少しウロウロして帰ることにする。13時過ぎに温泉町を出発。R9蒲生峠旧道を走ってからR9を西へ。鳥取県岩美町でR178に入り日本海沿いに東に進んで行くことにした。

 R178の鳥取県〜兵庫県にかけての区間は、急カーブ・急勾配の連続する2車線ワインディング道路。海岸線近くをウネウネと曲がりくねりながら走って行く。兵庫県香住町の余部鉄橋下をくぐったのが16時過ぎ。その先は海岸線近くの山中を通り抜ける。香住町佐津からは山中に入り日本海からもお別れ。淡々と山間を通り過ぎ、17時過ぎに兵庫県豊岡市に到着した。R178の残りは後日に走ることにして、豊岡から裏道経由で豊岡市街ならびに出石市街をパスしてR426へ。登尾峠をBPTNでパスして京都府福知山市街に入ったのが18時頃だった。

 R9はいつもの渋滞。いつになったら高架道路が完成するのだろううか?渋滞の車の列をすり抜けして進む。何気なくとある車を抜くと、いきなりクラクションを鳴らされた。その車をよく見ると、温泉町で別れたTやんの車だった。窓越しに会話。あの後、同じように日本海沿いを走って来たのだそうだ。同じ事を考えているようです。福知山ICでTやんとも別れ、私は舞鶴若狭道へ。あとは淡々と高速を走って自宅へと向かった。

 この後、関西地方は猛暑へ突入。猛暑突入前最後のまともなツーリングとなりました。(^^;)

鳥取県内のR9蒲生峠旧道沿いにあった棚田。

R178から見た日本海。青い空と海が広がる。

有名な余部鉄橋。かなり高い所を渡っています。

【第5回全日本かくれんぼ大会 レポート終わり】

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