いろいろ(其の壱)

 

 ツーリング中に見かけたり訪れたりした建築物や施設・公園などです。

☆★☆ 掲載リスト ☆★☆

谷瀬の吊り橋

稚内港北防波堤ドーム

沈下橋

野良時計

黒部ダム

日本最高所の道路

分水嶺公園

上野市の浸水記録標

信楽町のたぬきさん

おお!でかい!

日本一短い地名

白山すうぱぁりんどう

巨大な弥次郎兵衛

橋の踏切

 

谷瀬の吊り橋 (奈良県吉野郡十津川村)

 紀伊半島のど真ん中、山深い十津川村にあるのが谷瀬の吊り橋。十津川(熊野川)を渡る、高さ54m長さ297mの日本最大級の吊り橋です。幅50cmほどの板のを歩いて対岸まで行って帰って来るだけで結構疲れます。板の隙間から下が見えるのですが、ひじょ〜に怖い。高所恐怖症の人は行ってはいけません。また、吊り橋だけあって揺れも凄い。風がきつい日などは渡らない方が良いでしょう。

 谷瀬の吊り橋はそのスケールの凄さから一大観光名所となっており土日・祝日・夏休みになると行列が出来るほど混雑します。一度に何十人も渡ると危ないとかで渡る人数は制限されていたような気がします。一人でゆっくりと渡るならば、休み明けの平日昼前に訪れ

ることを勧めます。

 谷瀬の吊り橋は観光客向けの設備ではなく、対岸の人達の大切な生活橋です。小中学生は毎日この橋を渡って通学し、地元のおっちゃんは自転車で渡って行くらしい・・・慣れって凄いですね。

 谷瀬の吊り橋ほど大きくはないが、北側の宇井集落内にも清水の吊り橋という吊り橋があります。

 (1995年4月他訪問)

稚内港北防波堤ドーム (北海道稚内市)

 礼文・利尻島へ向かうフェリーが発着する稚内港にあるのが、半アーチ式のデザインをした北防波堤ドーム。風が強く荒波が強い稚内の気候風土を研究した結果こういう形になったそうです。総延長427mで、70本の柱がずら〜と並ぶ光景は、どこかギリシャの柱廊を思わせます。何年か前、ホンダ(?)の車のTVCFのロケ地になったほどです。

 1923(大12年)〜1945年(昭20年)の間、稚内とサハリン(南樺太)の大泊を

結んでいた稚泊航路が稚内港に発着していたことから、現在のJR稚内駅から港まで国鉄の線路が敷かれ、このドームに沿って線路が敷かれました。戦後になって、稚泊航路が休航(廃航?)となり稚内〜稚内港の線路の必要性もなくなり、いつの間にやら線路はなくなってしまいました。

 現在、稚内港には利尻島・礼文島への定期フェリーが発着しているほか、樺太(サハリン)への定期国際航路のフェリーも発着しており、かろうじて当時の面影を忍ばせています。

 雨風が防げるということで、野宿派ライダーの間では有名なキャンプ場(?)になっています。

(1995年9月訪問)

【写真】ギリシャの柱廊を思わせる美しいドームが続く。港にはフェリーが停泊している。

沈下橋 (高知県中村市)

 川を渡る橋なのに欄干がない・・・四万十川沿いには、こういう橋がたくさんあります。洪水の時に橋が流されないようにと、少しでも抵抗を減らす為に欄干が取り付けられていないのだそうです。

 欄干のない橋を渡るのは結構怖いものです。さすがに洪水の時は渡る気になれない・・・沈下橋って先入車優先なのでしょうね。

(1996年4月訪問)

野良時計 (高知県安芸市)

 田園の中に建つ大きなハイカラ時計台が、安芸市のシンボルとも言われる野良時計。

 今から約100年前の1897年(明30年)、家庭に時計などが普及していなかった時代に、畠中源馬という人が独学で作り上げたとか。今でも元気に時刻を正確に刻んでいます。

(1996年4月訪問)

黒部ダム (富山県中新川郡立山町)

 富山県の山深い立山連峰の中にある巨大ダムが黒部ダムです。とにかくでかい。巨大です。それゆえダムからの放水の姿も圧巻・・・湖である黒部湖もでかい。よくもまあこんな所にこんなでかいモノを作ったモノです。

 長野県側の大町市扇沢からトロリーバスでダムまで移動するわけですが、内部はまるで巨大要塞か秘密基地のようです。勝手に内部を彷徨いたら迷って生還出来ないかも知れない・・・黒部ダムの上をてくてく歩くことが出来ますが、歩けばその巨大

さがよ〜く分かります。ダムの上から下を覗き込むと高さも実感出来ます。展望台からはダムの全景を見ることも出来ます。

 訪れた時は扇沢から入って黒部ダムまでで引き返しましたが、この先はロープウェイで大観峰まで行き、ここから再びトロリーバスで麓(立山町側)に移動できます。

 黒部ダムを挟んだ長野県大町市扇沢〜富山県立山町の間は、バイク・車とも通行禁止。長野県側の扇沢までならバイク・車とも走れますが、富山県側は、バイクだと立山有料道路入口までしか入れません。車やバスがまき散らすの排気ガスのことを考えたら、立山有料道路から先もトロリーバスにでもして一般車両は通行止めにした方がいいんじゃないでしょうかねぇ?

(1996年8月訪問)

日本最高所の道路 (岐阜県大野郡丹生川村)

 日本で一番高い一般車が走れる車道が乗鞍スカイライン。その終点である畳平駐車場は日本一高い所にある駐車場です。標高2702m。夏でも寒いくらい涼しい所で、麓の丹生川村とこことの標高差は約2100mで気温差は約12℃もあるとか・・・標高が標高だけに、ここを訪れることが出来るのは5月15日〜10月31日(99年のDATA)まで。残りの期間は雪に閉ざされてしまいます。

 ここへは乗鞍スカイランと長野県安曇村からr84を走って登って来ることが出来ます。r84は県道(通行可能期間:7月1日〜10月31日)で無料のためか、シーズン中は乗鞍高原から登ってくる車で大渋滞しています。日本最高所での渋滞も体験出来ます。

 なかなか動かないことにキレて、対向車が来ないのを見計らって対向車線を一気に走って車を抜くライダーやドライバーもいます。畳平から乗鞍高原に下る場合は、対向車特にバイクに十分注意して下さい。日本最高所の一般道路での交通事故というのは洒落になりませんからね・・・

(1996年8月訪問)

☆★☆ 乗鞍スカイライン走行記 ☆★☆

 訪れたときは長野県側の乗鞍高原から入って行きました。丁度盆休みの真っ最中で車が多い時でした。

 r84を走り出します。最初は緩やかな勾配で急カーブもあまりなかったので、遅い車を適当なところで抜いて進んで行ったのですが、徐々に勾配も急になり始め急カーブも増えてくるとそうも行かなくなりました。シーズン真っ直中ということもあり車が多くてペースは上がりません。抜くわけには行かなくなったので大人しく車の後に付いて走りました。

 r84は全区間2車線幅の舗装道。標高は高くなると急勾配・急カーブが増えるために、バイクでは絶えず緊張したまま運転することになりますが、車と違って高所の空気や自然の風を直に感じることが出来ます。2500mを越えると風景も一変し、夏でも残雪が残っていてスキーを楽しむ人達の姿を見ることが出来ます。 

 その付近から渋滞というより停滞が始まりました。夏スキーに来ている人達の路駐車と畳平駐車場に入る車の順番待ちの列です。待っていられないので、歩行者に注意してすり抜けや追い越しをして先に進みます。

 岐阜県に入っても停滞は変わらず。こんな時はバイクの機動力がいかんなく発揮されます。畳平駐車場にバイクで乗り入れて二輪スペースにバイクを停めました。

【左写真】いくつかある池の中の一つがこの鶴ヶ池。鶴の形に似てるでしょ。

 駐車場からは大日岳に登る登山道もあるのですが、ライダーブーツでそこまで登るわけには行きません。30mほど上の標高2730m付近までは簡単な遊歩道(といってもかなり急勾配)があるので、そこを歩いて見ました。標高2700mにもなると高山植物しかないので、高いところに上って来たという実感が湧きます。

 もう少し歩こうかと思ったのですが、常日頃の運動不足がたたってすぐに息切れが起こり、持久力のなさを思い知らされることになりました。適度な所で写真をとって駐車場に戻りました。

【右写真】峰を横切る乗鞍スカイライン。日本最高所を走る有料道路です。

 駐車場に戻りましたが、駐車場は人と車で溢れています。人の多い所は好きではないので早々に出発することにしました。駐車場入口に『乗鞍スカイライン』と書かれた標しがあったのですが、撮影待ちの人の長い列が出来ていたのでパスして、そのままスカイラインに入って平湯峠を目指すことにしました。

 乗鞍スカイラインは全区間舗装された2車線有料道路。しばらくは標高2700付近の尾根を走りますが、やがて急勾配・急カーブを幾つか過ぎて下って行きます。尾根付近ではガスが発生していたのに、気が付くと快晴の空の下を走っていました。ふと見上げると走って来た付近は雲がかかっていました。どれほど標高が高かったか良く分かります。そういや気温も少し暖かいし周囲の風景も森林になっていました。。r84を走る時に着込んでおいたので少し暑いぐらいです。

 しばらくすると急勾配・急カーブが連続する区間に入ります。緊張しながら1つ1つカーブを曲がって行きます。やがて料金所に到着。料金所出口横に展望所があったので、ここに

入り休憩し平湯峠経由で穂高方面に向かいました。

【左上写真】これは麓の料金所にあったモノ。同じモノは畳平駐車場入口にもありました。

☆★☆ 乗鞍スカイラインDATA ☆★☆

 年によって違いますが、通行可能期間は5月中旬〜10月中旬です。通行可能期間でも、乗鞍スカイラインとr84の乗鞍高原〜畳平間は夜間通行禁止となりゲートが閉められます。通行可能時間は7〜18時ですが、6月1日〜9月30日は御来光の時間に合わせて3:30〜20:00だそうです。

 標高が非常に高いので、気温はかなり下がります。バイクで向かう場合は必ずジャケットを着て暖かい格好で向かってください。Tシャツ一枚で向かうと間違いなく風邪をひきます。また天候が違う場合があるので、雨具は必須です。畳平の天候が怪しかったら行かない方が無難です。必要な情報は事前に料金所か乗鞍高原の観光案内所で仕入れておきましょう。5月と10月は、路面凍結・積雪には十分注意してください。

 なお乗鞍スカイラインは自転車は通行禁止です。あの道を自転車で登るとなると、かなりの体力と気力が必要でしょう。下手りゃ酸欠で倒れてしまうかも・・・

 乗鞍スカイライン(平湯峠〜畳平)および乗鞍エコーライン(r84)(三本滝〜畳平)の間は、2003年のシーズンよりバイク・車による通行が出来なくなります。(許可車両とタクシー・バスを除く)

 走ろうと思われる方は2002年10月末までとなります。お早めに・・・

分水嶺公園 (岐阜県郡上郡高鷲村)

 分水嶺とは、水の流れが変わる分水界を連ねた峰のことをいいます。ここを境に水は太平洋側に流れるか日本海側に流れるか別れるわけです。

 岐阜県高鷲村の分水嶺公園で、水が北側に流れると庄川となって日本海へ流れ、南側に流れると長良川となって太平洋に流れ込むというわけです。公園内には二つの川を示す碑と水路もあり、それぞれが北と南に向かっています。この近くには長良川源流もあります。

 公園入口のR156岐阜側は急カーブなので、出入りする時は対向車に注意が必要です。

(1996年8月訪問)

上野市の浸水記録標 (三重県上野市)

 三重県上野市内の鍵屋の辻近くにあったのがこの浸水記録標。上野市は柘植川や服部川が木津川と合流する所にあり、大雨が降ると川が氾濫して大きな被害を被って来たようです。

 記録表には、『昭和28年9月 台風13号(下から2.52m)』『昭和34年9月 伊勢湾台風(下から2.29m)』『昭和36年10月 前線豪雨(下から2.14m)』と記されています。(下から〜)というのは、地面からどれだけ水かさがあったかを示しています。私なんぞは完全に沈んでしまいます。今では川の治水事業が進んでいますが、相手は自然。いつどうなるかは誰にも分かりません。                                   (1997年11月発見)

信楽町のたぬきさん (滋賀県甲賀郡信楽町)

 信楽焼きで有名な信楽町に行くと、至る所に信楽焼の狸や焼き物が置いてあります。巨大な狸の阿吽像や狛犬ならぬ狛狸などなど。それらを見て彷徨くだけでも楽しいのですが、R307沿いにあった土産物屋には巨大な狸が寝転がっていました。

 建物の一部が狸の像になっており、狸の顔の下辺りに土産物屋の入口があるのです。信楽焼の町・信楽ならではの建物ですな。       (1997年11月訪問)

おお!でかい!(宮崎県小林市)

 子宝系のモノというのは日本各地にあるが、宮崎県小林市にある陰陽石は恐らく最大級クラスのモノになるのでは?

 全長約18mの柱が男のナニ(陽石)で、その根本にあるのが女のアレ(陰石)だそうです。そういう風に見るとそう見えてくるから不思議。ちなみに、ここにもお決まりの秘宝館系の建物がありました。

 近くに子宝温泉というものもあります。R265沿いにあり、ちゃんと案内板も設置さ

れていますので、是非一度尋ねてみてください。

 『パラダイス』的な場所ですね。

(1998年3月訪問)

日本一短い地名 (和歌山県日置川町)

 『大』と書いて『お』と読む。一文字だけなので、三重県津と同様に和歌山県日置川町大も日本一短い地名となるのでしょう。

 しかしローマ字表記だと『つ』は『tsu』なのに対して『お』は『o』ですので、明らかにこちらの方が日本一短い地名となります。母音故当たり前ですね。探せば他の母音の地名が出てくるかも知れません。

 場所は和歌山県道36号線と37号線の重複区間。付近は山の中でした。

ところで日本一長い地名ってどこなんでしょうね?

(1998年7月発見)

白山すうぱぁりんどう (岐阜県大野郡白川村)

 石川県と岐阜県を結ぶ白山スーパー林道は全面舗装の快適2車線有料林道なのですが、全区間バイク通行禁止という道なのです。理由は簡単。『バイクで走ると危険だから』だそうで・・・この道を車で走ったライダーの話では、バイクでも十分安全に走れるとのこと。なんでやねん!バイク蔑視も甚だしい。そこらへんの経緯は、バイク雑誌に度々載っているのでそちらを読んで下さい。

 岐阜県側は料金所前まで走ることが出来るので走ってみました。白川郷にほど近

い所でR156からスーパー林道に入ります。入口には『二輪通行禁止』なる旨の内容の書いた看板がありましたが、まだ無料区間ゆえ走行出来ると判断し先を進みます。道は2車線舗装道路。急勾配の坂を登ると、途中に白川郷を一望出来る展望所があり車が数台停まっていました。帰りに寄りましたがなかなかの眺めです。

 先を進むと道は急カーブの箇所もありますが、全く問題なく進むことが出来ます。対向車は車ばかり。バイクで走る輩は珍しいのか、気が付いたドライバーは大抵『?』な顔をします。そんなことはお構いなしに先を進みます。R156から5kmほど走ると岐阜県側の料金所に到着しました。料金所横にはしっかりと『二輪通行禁止』の標識が設置されています。これ以上は進むことが出来ないので、脇の駐車場にバイクを停めて料金所の写真を撮って引き返しました。

(1998年10月訪問)

巨大な弥次郎兵衛 (岐阜県大野郡荘川村)

 R158を高山から荘川に向けて走っていると、突然ミラーに巨大な弥次郎兵衛の姿が映った・・・実はこれ、当時建設中だった東海北陸道の一部なんです。

 なぁ〜るほど、高速の長い橋は橋脚から左右にバランス良く延ばして作っていくんですね。バランスが崩れたらどちらかに偏るのでしょうか?初めて見ました。

 東海北陸道の荘川IC〜飛騨清見IC間での光景です。R158から撮影しています。

この区間は2000年(平12年)10月に開通し供用開始されています。今では東海

北陸道の高架橋の一部となっています。

(1998年10月発見)

橋の踏切 (三重県四日市市)

 四日市港で見つけた。何故か橋に踏切の警報機と遮断機が設置されています。こんな所を列車が通るわけないので単なるオブジェかとも思ったが、現役の警報機のようです。

 実はこの橋が可動橋になっていて、運河を船が通る時に船を通すために橋が割れる(?)ので設置されていたのです。船が通る度に警報機が鳴って遮断機が下りるという仕組み。

『鉄道』ではなく『船の踏切』ということなのでしょう。一度警報機が鳴って、船が通過している時に訪れてみたい橋です。

(1998年11月訪問)

いろいろ(其の弐)

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道端風景