◆平成21年度富士火器総合演習 予行(その1) |
会場入りしたのが0600時過ぎ。すでにその時間から戦車などが走り回って射撃をしています。演習本番ではなく、本場前の点検射撃、簡単に言えば本番直前の”試し撃ち”、”予行演習”というわけです。本番まで約4時間ありますが、それまでも退屈せずに見学できるというわけですな。 天候は晴れですが、富士山麓であるがゆえに天候が急変する可能性が高いので、晴れている間にできるだけ写真を撮っておくことにします。以下、車輌紹介も兼ねて撮影した写真をダラダラと貼ってゆきます。(順はバラバラです。) |
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点検射前の90式戦車。これだけの数が集まると壮観です。 関西では90式は見られないので、 これだけ集まると『キューマルキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!』状態になります。 |
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87式自走高射機関砲。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
今年初登場の車輌です。90式戦車から離れた場所に2両待機しておりました。点検射を終えた後だったかもしれません。気が付くと姿を消しておりました。 87式自走高射機関砲は、機動的に運用される部隊における対空援護用の自走式高射砲として開発されました。35mm二連装高射機関砲を搭載。最初は61式の車体に35mm高射機関砲を載せる予定だったのですが、砲塔の重量が重くなったために74式の車体に変更されています。それゆえ74式同様、走行中の射撃や斜面からの射撃も可能になっているそうです。 |
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陸上自衛隊の主力戦車である74式戦車。61式戦車の後継戦車として開発されました、第二世代に属する戦車です。 主砲として51口径105mm戦車砲を搭載。副砲として7.62mm機関銃、12.7mm銃機関銃を搭載。74式戦車は丘陵地・傾斜地の多い日本国土での運用を可能にするため、油圧式懸架装置を装備。車体を前後左右に傾けさせたり上下させることで、稜線射撃を容易にしています。 15年に渡り合計873両が製造された74式戦車も、耐用年数に達した車輌から順次退役が進んでいます。TK-Xと呼ばれた新戦車が10式として制式採用されたので、今後は順次置き換えられて行くのでしょう。個人的に気に入っている戦車なのですがね。 |
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74式戦車の点検射。奥の車輌が射撃する瞬間をとらえました。 この後、順次射撃しておりました。
ちなみに射撃の瞬間をとらえた写真は点検射撃・本番を含めてこれ一枚だけです・・・。 デジカメ一眼で連写撮影しているんですけど、なぜかタイミングが合わないのです。(^^;)
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74式戦車が退場すると90式戦車が出てきました。90式は74式戦車の後継として開発された戦車。第三世代戦車に属しており、アメリカのM1A2エイブラムス、ドイツのレオパルド2A6、イスラエルのメルカバMK4と共に世界最高水準の戦車の一つに数えられています。 74式と比べると近代的(?)な形をした戦車です。 |
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急停車か後退への急発進だか忘れましたが、前傾状態をとる90式。
90式は50k/hの速度から2m以内に停止することが可能だそうで、 そのときはこのような前傾状態となります。
ちなみに90式は74式のように左右へ傾斜させることは出来ないそうです。 |
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別の90式を撮影。この後、砲塔の方向を固定したまま右に移動してゆきました。 砲塔が動かないで、砲塔下の車体だけがぐるりと回ったような感じです。
砲塔にあるマークは戦車教導隊(第2中隊)のもの。 90式戦車は北海道の北部方面隊に集中的に配備されており、 本州では東部方面隊の第1教育団第1機甲教育隊、陸自富士学校富士教導団戦車教導隊、 陸自武器学校のみの配備となっています。
本州の戦車部隊は74式のみの装備ということ。 なので本州で90式を見ることが出来るのはここだけということになります。
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列をなして90式が進撃してきます。 伊福部マーチが欲しいところ。( ´∀`)
動きながら主砲をぶっ放した直後なんで、煙が立ちこめてます。
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射撃直後の90式。 射撃するのは分かっていても、全く予想できません。 なのでいつも直後の写真ばかりですわ。難しスイ・・・(´・ω・`)
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やがて我が国唯一の機甲師団である、北部方面隊の第7師団第71戦車連隊第3中隊所属の90式がやってきました。
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実戦部隊なんで、なんとなく移動などがきびきびしているように感じました。
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左に曲がり、そのまま高速で移動して急停車。 前傾体制をとります。
この直後に射撃。稜線射撃ということですか。
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やはり射撃の瞬間は撮れませんでした・・・_| ̄|○
さて90式ですが、平成21年(2009年)度をもって調達は終了。 総生産数は341両だったとか。
以後は10式に移行となるとのことですが、当分は主力戦車として活躍します。
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戦車部隊の点検射が終わると、特科火力(遠距離火力)の点検射が始まります。
観覧席前を車輌が通り過ぎます。
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▲82式指揮通信車 |
▲203mm自走榴弾砲 |
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▲87式砲側弾薬車 |
▲99式自走155mm榴弾砲 |
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4車種が通過。 203自走榴弾砲と87式砲側弾薬車はセットで行動するそうです。 87式砲側弾薬車、写っている油圧クレーンで一回で10発の砲弾を吊り上げることができます。 99式自走155mm榴弾砲は後部から撮影してます。 先ではFH70が作業中。
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99式は、平成11年(1999年)に採用された自走榴弾砲。 これも本州ではあまりみかけません。 射撃直後の姿。
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203mm自走榴弾砲。 アメリカの203mm自走榴弾砲M110A2をライセンス生産した車輌。 陸自が所有する火砲の中では最も口径が大きい。
後部にあるブレードは、射撃時は下ろされて車体を固定している。 これも射撃直後の写真。
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FH70 155mm榴弾砲。 あちこちの駐屯地で見かける火砲。
やはり射撃後の姿。
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点検射で一斉射撃。
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砲弾炸裂の様子。 二段山〜三段山付近。
ほぼ同じ位置、同じ高さで同時に炸裂させるのはかなりの技術が要るだそうです。
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点検射が終わり、各自走砲は陣地転換(退場)。 FH70も自走して退場します。 16k/hぐらいで自走できるんだとか。のんびりと移動して行きました。
ちなみにFH70、この状態から足を広げて砲身を前に180度回転させる時は 人力でロープを引っ張るそうです。 逆(撤収時)も同じ。 意外でした。( ´∀`)
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