◆平成21年度富士火器総合演習 前段演習(その1) |
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いよいよ午前10時がやってきますた。 天気は快晴!ヽ(゚∀゚)ノ 去年はこの時点で大雨だったからなぁ・・・
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■防衛大臣来場 |
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1000時、警務隊の車輌が通過してから黒塗りの公用車がやって来ました。
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浜田靖一防衛大臣乗車のクラウンです。
衆議院選挙の日なのに、わざわざ来場されるとは恐れ入ります。 ま、当落結果が出るのは21時以降だから余裕があるか。
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防衛大臣旗を高々と掲げた1/2tトラック(73式小型トラック)が続きます。
はためく防衛大臣旗を初めて見ました。
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最後尾のパトライト載せているのは大臣警護のSP乗車のスカイライン。
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車から下車し陸自幹部のお出迎えを受けて観覧席に向かう浜田大臣。 総選挙の日なのにご苦労様です。
浜田大臣着席後、総火演が始まります。 まずは場内アナウンスで総火演の説明。 要は、前段と後段の2部構成で、前段演習が装備品紹介、後段演習が訓練展示ということです。
前段演習 遠距離火力>中距離火力>近距離火力>戦車火力>空挺降下・・・の順で進みます。
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■遠距離火力(航空火力) |
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総火演前段演習の最初は航空火力。 航空自衛隊のF2支援戦闘機による対地攻撃から始まります。
去年は大雨でF2の飛行は中止されたんですよねぇ・・・。 なので初めて見るF2の対地攻撃となります。
『左手をご覧ください。F2支援戦闘機がやってきます』と言うアナウンスが流れますが、 どっから来るのかさっぱりわかりません。
しばらくするとジェット音が聞こえてきて・・・
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F2
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
空自築城基地配備の第8航空団第6飛行隊所属機。 はるばる九州からいらっさい。
尾翼には『見敵必殺』と書かれております。 機体は単座のF2A。写真の機体番号は53−8535です。
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飛来した2機は”あっ”と言う間に上空をパスして行きました。
速度を落としているとはいえ、ジェット戦闘機早過ぎ。 撮影難しいです。
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2回目のフライパス。 最初と同じ535機を撮影できました。
もう1機は撮影できず・・・
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F2通過に合わせて地上の爆薬が爆発。対地攻撃と見なします。
F2からの実弾攻撃は、破片などが散乱するので危険ため、こういうことになっています。
また来ないかな〜と思っておりましたが、3回目はなくそのまま帰投したようです。
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■遠距離火力(特科火力) |
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F2が飛び去るのとほぼ同時に、地上では82式指揮通信車を先頭にした車列が登場。 203mm自走榴弾砲、87式砲側弾薬車、99式自走155mm榴弾砲の順に通り過ぎます。
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▲203mm自走榴弾砲。陸自最大の火砲です。 |
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▲87式砲側弾薬車。上部が弾薬庫らしいです。 |
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▲ちょっと遅れて登場したのが99式自走155mm榴弾砲。 |
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左奥にはFH70がおります。 その手前に203mm自走榴弾砲、99式自走155mm榴弾砲の順に展開。
99式自走155mm榴弾砲は2両います。右端2両が99式。 一番右端の99式は砲を直角にして撃ってますた。
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3段山付近に着弾。
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他の場所に展開するFH70などを含め、合計21門で射撃。
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富士山!ヽ(゚∀゚)ノ
実はこれ大変難しい射撃なんですよ。 全ての砲が1/100秒単位で合わさないと、こういう形にはなりまへん。
陸自の砲撃技術がいかに高いレベルにあるのかが分かります。 代々受け継がれている職人技ですな。
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射撃終了。陣地転換のため移動します。 FH70は点検射の時と同様、自走しての移動です。
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■中距離火力(迫撃砲) |
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1/2tトラック(73型小型トラック)と高機動車に牽引されて迫撃砲が広場に移動してきました。
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1/2tトラックは81mm迫撃砲を牽引。 到着後、隊員が展開して迫撃砲を組み立てます。
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こちらは120mm迫撃砲。射撃時を撮影。 迫撃砲ながら射程はかなり長いそうです。
戦車などと比べると、かなり地味な射撃ですが、 丘の影などに隠れた敵車輌などを撃破するのには有効な攻撃方法です。
81mm迫撃砲は取り損ねました・・・(^^;) 点検射で撮影してるからいいかぁ。
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射撃終了。 急いで撤収して陣地転換です。 バラしているのは81mm砲。 歩いて持ち運ぶこともできるそうですが、40kg近い重量があるそうで。 長距離行軍では大変でしょうねぇ。
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■中距離火力(誘導弾) |
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誘導弾とは、文字通り誘導して目標に当てる兵器ということになります。 レーザー誘導、有線誘導、無線誘導、赤外線誘導など、外部からの操作を必要とします。
3種類の誘導弾が登場します。
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広場に展開した車輌群。 奥から1/2tトラック(73式小型トラック)、手前の高機動車2両が96式多目的誘導弾システム。
1/2tトラックには87式対戦車誘導弾が搭載されており、隊員が下ろして広場前方で射撃体勢をとっていました。
手前の高機動車は、写真左側(真ん中の車輌)が96式の誘導装置、右側が発射装置を搭載しています。
この後、89式装甲戦闘車が奥の丘に展開します。
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まずは79式対舟艇対戦車誘導弾。 普通科部隊装備の誘導弾で、三脚のついた発射筒から射撃します。 トラックやトレーラに車載して持ち運びしますが、 89式装甲戦闘車には2基が標準装備されています。
砲塔側面にある筒が79式誘導弾。 発射する瞬間をとらえようとしましたが遅かったようです。(´・ω・`) 筒から煙が上がっているので、どうやら発射直後を撮影しています。
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発射装置を上げて発射態勢をとる96式。
96式多目的誘導弾は、画像誘導にて目標まで誘導するという方法で命中させます。
実際に射撃すると危険なので、広場では発射態勢をとるだけで実弾は発射しません。 別の場所から発射しました。
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同じ理由で、87式対戦車誘導弾も別の場所から発射。 6の台横の標的に命中しました。
87式はレーザー誘導にて目標に命中させます。
(射撃順は87式→96式です。編集の都合で記事は逆になっています。)
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■近距離火力(対人障害) |
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指向性散弾の実演が行われました。指向性散弾は敵歩兵に損害を与えるために、予め設置される兵器。敵兵が来たら爆破させて殺傷するというもの。 遠くの場所で敵兵に見立てた風船近くが爆破。あっと言う間に終わってしまいました。写真撮り損ねた・・・。_| ̄|○ |
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■近距離火力(橋梁爆破) |
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続いて施設爆破の実演。 森林の中にある橋梁を爆破するという設定だそうで。
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隊員を載せたCH47JAが飛来。
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CH47から隊員がロープをつたって次々と降下。 目標に向かってかけだします。
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隊員を下ろしたCH47は旋回して離脱。 CH47はずんぐりしていますが、意外と機動性が良いのです。
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左旋回しながら離脱。後部を見ると、口を開けたカエルに見えます。 |
このアングルは、飛行中でないと見られないです。 |
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この間に地上に降り立った隊員達は目標の橋梁にTNTを設置。
直ちに撤収します。 その様子はオーロラビジョンで映し出されていました。
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爆破!
ただちに撤収に入ります。
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撤収する隊員を回収するCH47JAが飛来。
回収ポイント上空で右旋回します。
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ポイントまで隊員達が走って来ると、『エクストラクションロープ』と呼ばれる特殊なロープを下ろします。 それに捕まる隊員達。
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ロープの先に隊員をぶら下げたまま飛び去るCH47JA。
ブラブラと吊り下げられた隊員さん達ですが、銃口は下方を向けて360度を警戒しております。 決して遊んでいません。
ブラブラとしながら撤収しますた。(゚∀゚)ノシ
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■近距離火力(普通科火力/対人狙撃銃) |
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入れ替わりで広場前を対人狙撃銃を持った隊員が駆けてゆきます。 緑色のムックではありません。
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サバゲでこういう格好をしている方を見かけることがありますね。
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本来は茂みなどに隠れて見つからないように射撃するのですが、 総火演では広場で実演を見せるため、全身をさらけ出しての射撃です。
構えている銃は対人狙撃銃。 M24SWSと呼ばれる狙撃システムで、米陸軍・海兵隊でも採用されています。
射手と観測手の2人一組で狙撃します。 写真では、寝そべった射手の後ろにいる無線機を背負っているのが観測手。
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本来は300〜400mで射撃するそうですが、総火演は500mほど離れた位置から射撃します。
標的は車の助手席に書かれた人型標的。 見事2つとも命中しました。
実際は走っている車を狙うのですから難しいのでしょう。
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