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装備品

 陸上自衛隊の装備品をまとめてみました。

 @管理人が、今までに駐屯地の一般公開などを訪れて撮影した航空機や車両などの装備品を紹介しています。なので陸自の装備品全てを紹介しているわけではございません。m(_ _)m 詳しくは陸自HPをご覧下さい。

>>航空機(回転翼機) AH−64D ■AH−1S CH−47J OH−1 OH−6D UH−1H/J UH−60J

>>航空機(固定翼機) LR−2

>>車両 74式戦車 87式偵察警戒車 82式指揮通信車 軽装甲機動車 高機動車 偵察用オートバイ(KLX250)

>>火砲 155mm榴弾砲(FH−70)

>>ミサイル・誘導弾 地対空誘導弾 ホーク改良型

航空機(回転翼機)

●AH−64D

 AH−64DはAH−1Sの後継機種として陸上自衛隊が採用した攻撃ヘリコプター。AH−64Aにロングボウ火器管制レーダーを搭載して、大幅な能力向上を計ったタイプである。

 元となるAH−64A「アパッチ」は、アメリカ陸軍においてAH−1の後継機種として開発。1976年に制式化され、実用化に向けた各種試験、火器管制システムの構築・試験などを経て、1984年に量産機が配備された。AH−64Aは、平3年(1991年)の湾岸戦争において主力攻撃ヘリコプターとして投入され、その高い戦

闘能力を存分に見せることになった。

 この湾岸戦争前の1990年頃からAH−64Aの改良型の開発が開始された。AH−64AにAN/APG−78ロングボウ火器管制レーダーシステムを搭載させ、ヘルファイア対戦車ミサイルの搭載能力を与えることなどで、能力を大幅に向上させることになり、新たにAH−64D 「アパッチ・ロングボウ」と呼称されることになる。米陸軍では既存のAH−64AのD型への改修を進めている。

 陸上自衛隊には平18年(2006年)より配備が開始され、3号機からは富士重工にてライセンス生産されて国産機となった。

防衛省では当初60機の調達を計画していたが、一括採用方式を採用しないなどの対策上の不適際などから1機当たりの価格が高額になったため財務省の認可がおりず、平21年度(2009年度)予算までで調達した計13機でもって調達を停止することになった。

 兵装としては、M230 30mm機関砲、ヘルファイア対戦車ミサイル、ハイドラ70ロケットランチャーポッド、スティンガー空対空ミサイルなど。固定武装となる30mm機関砲以外の兵装は、機体中央部側面にある左右のスタブウィングのパイロンに装着され、スティンガー空対空ミサイルはスタブウィング翼端に装着できる。

 AH−64Dのメインローター上に装備されたAN/APG−78ロングボウ火器管制レーダーシステム(左写真参考)は、ミリ波レーダーを使用したレーダーシステムで、天候に左右されず、またあらゆる環境下において探知能力を持つ。このため光学機器による目標目視の必要性があまりなく、レーダーで目標を捕捉した後、目標から見えない位置よりミサイルを発射することが可能となった。

 短時間での索敵・捕捉・識別によるアウトレンジからの攻撃と高速移動(接近と離脱)が可能になったことで、ヘリの生存性も向上したことになる。

 またAH−64Dは高度なデジタル情報通信システムを有しており、他の攻撃ヘリコプターや偵察ヘリコプター、司令部などとリアルタイムで戦術データなどを得ることが出来る。

 AH−64Dの調達が中止されたことで、新たにAH−1Sの後継機種の選定を行うことになったが、候補としてはAH−1Z「バイバー」、AH−64D(BlockV)、OH−1の重武装型などが挙げられている。

機首に装備されたTADS(Target Acquisition and Designation Sight)。目標捕捉・指示標準装置のこと。陸自のTADSは第二世代アローヘッドが装備されている。展示時はカバーが下ろされていた。

機体中央部側面にあるスタブウィング。中央の蜂の巣みたいなのがロケット弾ランチャーポッド。その機体寄りにヘルファイア、尾翼端にはスティンガー空対空ミサイルが装備されます。

◆写真はすべて八尾駐屯地にて撮影(2008年10月)

●AH−1S

 アメリカのベル・エアクラフト社が製作した対戦車ヘリコプター。1965年(昭40年)に原型機が初飛行。翌66年には米陸軍に採用されてベトナム戦争に攻撃ヘリコプターとして投入された。ベトナム戦争後、対戦車ミサイルの運用を可能したAH−1Qが開発。さらに改良されたAH−1Sが1977年(昭

52年)に誕生した。

 一口にAH−1Sといっても、Q型からの改修型、S型としての量産型、武装強化型(StepU)、近代化型(StepV)など数タイプがあった。そのため、1

990年代前半に整理が行われ、それぞれS型、P型、E型、F型に細分化さ 

れた。

 陸上自衛隊には1977年(昭52年)に導入を決定し、1979〜80年にかけてAH−1S武装強化型(→1E型)2機を導入。そ

の後、1982年(昭57年)から富士重工にてライセンス生産を開始。2000年までの間に90機が生産された。この富士重工にて生産されたAH−1Sは近代化型で、米陸軍でのAH−1Fに相当する機体である。

 武装は、20mmM197ガドリング砲×1、TOW対戦車ミサイル(最大8基)、JM261ハイドラ70ロケット弾ポット×2となっている。

 陸自ではAH−1Sの後継機としてAH−64の導入を決定した。しかし1機当たりの価格が高いこともあって、13機の導入で終わってしまった。そのためAH−1Sの後継機種については再検討が行われているとのこと。

蜂の巣みたいなのがロケット弾ポットで、外側に

あるのがTOW対戦車ミサイルのパイロン。(0711)

機首にある20mmガドリング砲。その上にあるの

が回転式機種センサー。(0711)

エンジンとトランスミッション。

(0711)

◆写真はすべて八尾駐屯地にて撮影(2007年11月)

●CH−47J

 アメリカのバートル社(後にボーイング社と合併)で開発された大型輸送ヘリコプター。1961年に原型機が誕生し、1962年に米陸軍に採用となった。

 陸上自衛隊での採用は意外と遅く、1986年(昭61年)からであった。川崎重工がライセンス生産し、CH−47Jとして採用された。95年(平7年)以降は大型燃料バルジを搭載して航続距離を伸ばし、GPSと気象レーダーを装備したJA型となった。J型は航空自衛隊にも採用されている。

CH−47Jは大出力エンジンにより、車両の搭載ならびに懸架能力が高くな

っている。2007年11月の八尾駐屯地での訓練展示ではジープと偵察バイ

クを搭載していた。(0711)

着陸直前のCH−47J。兵員輸送では55名まで搭乗が可能とのこと。

タンデムローターなので飛行音と風圧はかなり凄い。スマトラ島大津波の

救援活動では海自輸送艦に搭載されて現地に向かった。

◆写真はすべて八尾駐屯地にて撮影(2007年11月)

◆OH−1

 観測ヘリコプターOH−6Dの後継機として開発された、純国産の観測ヘリコプター。1992年(平4年)から開発を始め、96年(平8年)に初飛行に成功。翌97年に陸自に採用され、2000年(平12年)に量産機が登場し ている。川崎重工が主契約社として製造しているが、実際は三菱重工と富士重工も製造に参加している。

 コクピットは縦列複座として機体の胴体幅を小さくおさえている。そのコクピット周辺は装甲化され、また防弾ガラスも採用されている。油圧・操縦系

統は二重で確保されて生存性が高められている。

 メインローターは4枚ブレード、テールローターは8枚ブレードとしている。メインローターにはヒンジレスローターを採用して操縦性を向上を計っている。またテールローターは機内に埋め込むダクテッド方式を採用。テールローターのブレードを不等間隔にして騒音を抑えている。2007年(平19年)11月に八尾駐屯地でのOH−1の飛行を見たが、他の機体に比べると騒音は少なく、かなり静かに飛んでいた印象をもった。

 外見上の特徴としては、コクピット上に設置された索敵サイトがあげられる。人でいえば頭のてっぺんにCCDカメラを載せているような状態なので、岩や木などに隠れて頭を少しだけ出して様子を見ることが可能となる。 索敵サイトは赤外線センサー、可視カラーテレビ、レーザー測距装置を一体化したもので、昼夜を問わず探知・観測が可能となっている。

 エンジンは三菱重工のTS1エンジンを2基搭載。機体自体の動きはかなり良く、垂直上昇や宙返りなどのアクロバット飛行も可能となっている。固定武装はないが、自衛用としてAAM4基(左右に2基づつ)の搭載が可能となっている。

>>OH−1の今後

 機上におけるC4I能力を向上した「観測ヘリコプター用戦術支援システム」を搭載し、AH−64Dと情報を共有して連携をはかり、高度な作戦行動を可能にしたOH−1改が登場している。AH−64Dの導入とともにOH−1改の導入が進むかと思われたが、相方となるAH−64D自体が13機で調達が打ち切られ、さらに防衛予算削減のあおりを喰らって、導入計画は大幅な変更を強いられることになっている。将来的にはOH−1から発達した攻撃型ヘリコプターが誕生するのかも知れない。

OH−1のスタブウィング。自衛用としてAAMが左右2基づつ搭載可能。

(0711)

コクピットは縦列複座となっている。ガラスは防弾ガラスを採用し、生存性を

高めている。(0711)

2007年11月の八尾駐屯地祭での展示飛行におけるOH−1。

かなりの急角度で旋回している。(0711)

来賓席の真正面でホバリングしているOH−1。左の写真の状態からあっと

いう間にこの状態に移行した。操縦性はかなり良いとか。(0711)

飛行するOH−1を下から撮影。安定翼したに左右2基ずつのAAMの搭載

が可能。エンジン能力の関係で、重武装化はできないそうで。(0711)

着陸体勢のOH−1。この直後、ほぼ真横にスライドして着地している。

(0711)

◆写真はすべて八尾駐屯地にて撮影(2007年11月)

●OH−6D

 アメリカのヒューズ社(後にマクドネル・ダクラス社と合併)が開発した観測用ヘリコプター。1965年(昭40年)からOH−6Aとして米陸軍に採用された。

 陸上自衛隊では1969年(昭44年)から6A型を川崎重工でライセンス生産したOH−6Jを導入している。J型は1979年(昭54年)まで生産され、そのあとはD型に移行。1997年(平9年)まで生産された。陸自だけでなく、海上自衛隊と海上保安庁にも採用された他、民間機タイプ製造された。

 J型はすでに全機退役しており、現在はOH−6D型のみが在籍している。ちなみ

にJ型とD型の違いは尾翼の形態。J型(A型)はV字型であるが、D型はT字型となっている。

 OH−6Dは観測用ヘリコプター以外にも練習用ヘリコプターとしても使用されている。後継機種としてOH−1の配備が進んでいるが、諸々の事情により配備が遅れている。そのため、まだ当分は活躍するものと思われる。

◆写真は八尾駐屯地にて撮影(2007年11月)

●UH−1H/J

 陸上自衛隊ヘリコプターの代名詞ともいうべき存在の汎用ヘリコプター。アメリカのベル・エアクラフト社が開発し、日本では富士重工がライセンス生産を行っている。

 原型機の初飛行は1956年(昭31年)。1959年(昭34年)には量産型のUH−1Aが登場し、続いてB型、D型と改良型が相次いで登場している。ベトナム戦争には1962年(昭37年)中頃から投入され、2000機以上ものUH−1が派遣

されていた。

 『ベトナム戦争と言えばUH−1』という印象を持つのは、投入された機数が飛び抜けて多く、ベトナム戦争の写真や記録映画では必ずといってほど登場するためだろう。以来、アメリカ始め西側陣営各国において使用され、西側陣営を代表する汎用ヘリコプターとなった。今でも現役で活躍している国は、我が国を含めて結構多い。

 陸上自衛隊には1963年(昭38年)から導入が開始された。当初導入されたのはUH−1B型であるが、現在は改良型のUH−1HもしくはUH−1Jとなっている。H型とJ型は似通っているので、知らないと見分けがつかないが、ワイヤーカッターが上下に設けられ、機種先端がやや尖っているのがUH−1Jである。

 UH−1の後継機種としてUH−60JAの導入が行われているが機体価格が高価なため、UH−1Jも引き続き平行して調達が続いている。最終的にはUH−1Jで120機程度が配備されることになっている。まだまだ陸自を代表するヘリとして活躍するものと思われる。

2007年11月の八尾駐屯地祭りでのUH−1J型。丸いボールは情報収集

用のカメラポットで、災害時などで活躍する。

同じく八尾駐屯地祭にて。先端の形状が丸っぽいのでUH−1H型だろう。

H型は今後退役が進むことになる。

◆写真はすべて八尾駐屯地にて撮影(2007年11月)

●UH−60JA

 UH−60JAはアメリカのシコルスキー・エアクラフト社が開発したUH−60「ブラクホーク」の日本向け機種。日本では三菱重工がライセンス生産を行っている。

 UH−60JAはUH−1Hの後継機として導入された多用途ヘリコプター。本来はUH−1Hと置き換える予定であったが、1機当たりの価格が高いためUH−1Jと併用して使用されることになった。

 航空・海上自衛隊のUH−60J救難ヘリ、海上自衛隊のSH−60J/K対潜哨

戒ヘリと同じシリーズの機体であるが、J型にはないワイヤーカッターやチャフ/フレアディスペンサーが装備されている。また燃料容量を増加しているため、航続距離は1295kmまで延長している。

 固定搭載の武器はないが、必要に応じて12.7mm重機関銃の据え付けが可能となっている。当初の計画では隊戦車ミサイルランチャーなどを搭載して重武装化する予定であったが、予算の都合上中止されている。

◆写真は八尾駐屯地にて撮影(2007年11月)

航空機(固定翼機)

LR−2

 LR−2連絡・観測機は、LR−1の後継機種として導入された。

アメリカのレイオン・エアククラフト社製のビジネス機「キングエア350」を陸自仕様に改造した機体で、各基地間の連絡や航空写真撮影などの観測・偵察などに使用される。

 乗員は2名。乗員の他に8名の搭乗が可能である。

 

 

◆写真は八尾駐屯地にて撮影(2008年10月)

車両

●74式戦車

 陸上自衛隊の主力戦車。1964年(昭39年)に開発が始まり、1974年(昭49年)に管制・採用され、翌75年から三菱重工で量産が開始された。1990年(平

2年)までの間に約870輌が生産・納入されている。第二世代戦車であり第三世代戦車の90式戦車と比べると、装備や性能面ではどうしても差が出てしまうが、陸自の主力戦車として運用されている。

 後継戦車となるTK−Xの制式化・量産が決定しているため、74式戦車の引退

がいよいよ始まるようである。

 74式戦車は丘陵地・傾斜地の多い日本国土での運用を可能にするため、油圧式懸架装置を装備。車体を前後左右に傾けさせたり上下させることで、稜線射撃を容易にした。

 武装は105mm戦車砲×1、12.7mm重機関銃×1、74式7.62mm機関銃×1。乗員は4名。全重量は約38tで、行動可能距離は約300kmである。

ほぼ真横から見た74式戦車。90式に比べると曲線が多く、流線的で洗練

されたスタイル。車高がかなり低いことが分かる。

左側面の砲塔付近。後ろの155m砲と重なっているので、少し分かりづら

い。発射発煙弾など砲塔付近の各装備の配置関係がよく分かる。

12.7mm重機関銃。キューポラのハッチの前にあるのが展望窓。

車載工具類。目立たないように塗装されている。

輸送時などは砲口にしっかりと”フタ”をするようだ。平時の移動時はトレーラ

ーに搭載されて運搬される。

2007年11月の八尾駐屯地祭の訓練展示における74式。この後空砲を

発射した。

◆写真は八尾駐屯地にて撮影(2007年11月)

●87式偵察警戒車

 陸上自衛艇の偵察用装甲先頭車輌。

 偵察部隊では偵察任務をオートバイやジープなどで行っていたが、非装甲であることから危険が高く行動にも制限があった。そのために開発されたのが87式偵察警戒車である。小松製作所で製作され、1987年(昭62年)に制式採用された。

 装輪装甲車で6輪のコンバットタイヤを持つのが外見上の特徴。もちろん6輪駆動となっている。公表されている最高速度は100k/hだとか。

 武装として、25mm機関砲×1の他に74式車載7.62mm機関銃×1がある。この他に操縦用および砲手用の微光暗視装置を装備している。

 足回りなどは82式指揮通信車と同じ部品を使用しているため、車体下部がよく似ているのはそのためである。

◆写真は八尾駐屯地にて撮影(2007年11月)

●82式指揮通信車

 陸上自衛隊初の国産装輪装甲車。小松製作所が製作し、1982年(昭57年)に制式採用された。当初から指揮通信車に特化して設計されており、車体構造もそのようになっている。

 前部に操縦席。中央部にエンジンと後部に繋がる通路があり、後部の高くなっている部分が乗員室となっている。通信設備などは後部の乗員室に配置されている。乗員室部分の屋根にあるのは銃架である。

 武装は12.7mm機関銃×1。必要に応じて7.62mm機関銃も搭載できる。

 

◆写真は八尾駐屯地にて撮影(2007年11月)

●軽装甲機動車

 陸上自衛隊普通科に配備されている軽装甲車両。2002年(平14年)から部隊配備が開始され、現在急ピッチで全国の普通科連隊に配備が進んでいる。

 屋根には銃架が設置されており、5.56mm機関銃もしくは89式5.56mm小銃を据え付けて射撃することができる。

 軽装甲機動車は、イラクに派遣された陸自部隊が装備していたことで、世間一般に知られるようになった。なお、航空自衛隊でも同じ車両を導入している。

 

◆写真は八尾駐屯地にて撮影(2007年11月)

●高機動車

 トヨタ自動車が開発した人員輸送用自動車。普通科歩兵10名の移動に使用される他、火砲やトレーラーの牽引にも使用される。1993年(平5年)から導入が開始されている。

 いろんなバリエーションがあり、地対空誘導弾を搭載している車両やレーダー、通式機器などを搭載している車両もある。

 製造が終わっているトヨタの『メガクルーザー』は、高機動車をベースにしているそうだ。  

◆写真は八尾駐屯地にて撮影(2007年11月)

●偵察用オートバイ カワサキKLX250

  偵察用オートバイ。2001年(平13年)度からホンダXL250の後継車種として導入されている。カワサキのオフロードバイクとして定評のあるKLX250のミリタリー版というところか。

 隊員に尋ねたところ、市販車のままで特に陸自仕様はないという。あえて言うなら、ヘッドライトの防護ガードや後部の無線機用キャリアなどが付いているところが陸自仕様ということなのだろう。

 

◆写真は八尾駐屯地にて撮影(2007年11月)

火砲

●155mm榴弾砲(FH−70)

 英独(西独)伊の3カ国が共同開発した近接支援用の榴弾砲。1978年から製造が開始され、日本では1983年(昭58年)からライセンス生産を行い部隊に配備されている。

 中牽引車で牽引されて移動するが、補助動力装置を装備しており、低速ながら自走も可能となっている。

 最大射程距離は24000〜30000m。自動装填で毎分6発の射撃が可能である。操作要員は8名。

◆写真は八尾駐屯地にて撮影(2007年11月)

ミサイル・誘導弾

●地対空誘導弾 ホーク改良型

 アメリカで開発された地対空ミサイル。陸上自衛隊で現在運用されるホークミサイルは改良型となっている。ミサイルはトレーラーの牽引により移動するようになっている。

 ミサイルとその発射機だけでなく、パルス補足レーダー、高出力イルミネーターレダーダー、測距レーダー、情報調達中枢、中隊統制中枢、中隊指揮装置(V型のみ)、発射機、ローダー、パレット、牽引トレーラーなどで構成されている。

 ホーク改良型は国産の03式中距離地対空誘導弾への置き換えが進んでおり、近い将来退役するようである。

◆写真は八尾駐屯地にて撮影(2007年11月)

陸上自衛隊装備品 終わり

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