原付1種・2種限定 しまなみ海道ツーリングオフ会

 『火曜日ミーティング』という原付バイクのツーリング倶楽部のツーリングを企画することになりました。原付ならではの道を走ってみようと言うことで、思いついたのが『しまなみ海道』でした。

 『しまなみ海道』というのは愛称で、正式には本州四国連絡道路の一つである「西瀬戸自動車道」という自動車専用道で、瀬戸内の島々を繋いで愛媛県今治市と広島県尾道市の間(約80km)を結んでいます。

 自動車専用道ながら、各島間は徒歩・自転車・原付バイクでも利用することができ、美しい瀬戸内海の風景を見ながら渡ることが出来ます。

◆原チャでGO!

 月曜日晩に出発して水曜日早朝に帰阪というフェリー0泊2日の強行軍。いくら火曜日がお休みとはいえ、これはかなりきついです。こんな企画に参加してくれる方がいるのだろうかと思っていましたが、事前になんと7名の方が申し込みして下さいました。

管理人@あめふらしを含めて8名となるわけです。

 さすがに原付バイク8台となると予約しないといけないので早速手配。7月末には台数分を確保でき、あとは開催日を待つばかりとなりました。手配の都合上、7月末に募集を締め切りましたが、たかさんとせーやんさんが締め切り後に参加を表明。個人予約という形で乗船を手配され、合計10名となったわけです。

 10月に入るまで放置状態でしたが、さすがに10月にはいると計画を考えないといけない訳です。あれこれ考えますが、計画としては・・・

1.『しまなみ海道』を渡る

2.尾道でラーメンを食べる

3.『男たちの大和』の戦艦大和の実物大セットを見学

・・・しか思いつきません。(;´∀`) まぁなるようになるでしょう。あとは成り行き任せで。

◆台風20号

 10月9日に気象庁のサイトにある気象衛星画像を見ます。日本の遙か南海上に台風の卵が3つほど・・・。いや〜んな予感がしました。翌10日になってそのうちの一つが台風20号にレベルアップ。Σ(゚Д゚;)マジ!? 来週(開催日)頃に来そうな悪寒・・・

しかしながら台風20号は南東の方向に向かって進んでいたため、ほっておいても大丈夫と判断。あとは前線の通過だけを見ていりゃいいかと気楽に構えておりました。

が・・・

>>10月12日:台風は進路を北に変えます。(;゚д゚) マジ!?

 嫌な予感は的中。日本直撃コースをとるようです。

>>10月13日:台風は南大東島付近で停滞。(;゚д゚) ・・・

 迷走しますが、基本的には日本本土に向かうコースをとっています。

>>10月14日:予報を見ます。

 (; д )      ゚ ゚   <ヒョオオオオー!!

 台風は北西に向かって動き出し、予報円の最も北寄りに進んだ場合、17日に四国沖の太平洋上に達するようです。

 下手すればフェリー欠航で中止か?断っておきますが、私は召還してません。

>>10月15日:動きはおそくなり、再接近は18日にずれこみます。( ´∀`)=3 ホッ

>>10月16日:さらに19日にずれこみ。(゚∀゚)

>>10月17日

 18日に四国沖の太平洋上はるか南を通過するコースをとるようです。大陸から高気圧が張り出してくるので、影響はないとのこと。晴れる可能性大。ヽ(゚∀゚)ノ  高気圧GJ!

 そしていよいよ17日を迎えます。

2005年10月17日(月)

 

◆11人目の参加者

 10月17日(月)、仕事先を早めに抜け出して帰宅。夕食を食べ戸締まりしてからガレージへ移動。KSRUを出して20時40分頃に集合場所に指定したローソンへ着きます。すでにひすあきさん、AOさんが到着しておりました。その後、じゅんさんとまこさんが到着。最後のこ〜ちゃんが到着し、ローソン参加組6名が集結。しのやんとV型さん夫妻のお見送りを受けて21時過ぎに出発します。

 南港通りに出てあとはひたすら東へ東へ。住之江区の某コンビニ前では休憩しているしょっち〜さんらしいライダーを追い抜きます。しょっち〜さんは南港集合なので、今のは他人のそら似

でしょう。他にもう一人いたのは気のせい気のせい。21時20分頃、大阪南港FTに到着。すでに白い稲妻さん、たかさん、せーやんさんの3名が到着されており出迎えを受けます。さぁ、あとはしょっち〜さんだけです。

 それからしばらくしてしょっち〜さんのバイク(ドリーム50)が到着。あれ?なんかもう一台(CB50)がついてきている。誰だ?CB50から降りてきたのはタダジーさんだ!「え!? なんで」と事情を知らないひすさきさんと稲妻さんは驚きます。

 タダジーさんは12日に秘密裏に参加を表明。しかし当日まで隠しておいて驚かそうということになったのです。知っていたのは管理人@あめふらし、こ〜ちゃん、じゅんさん、まこさん、しょっち〜さんの5名。掲示板に『原チャ貸して下さい』『仕事が遅いので参加できません』(タダジーさん)や『CB50なら貸してあげたのに〜』(しょっち〜さん)、『残念です・・・』(あめふらし)とかいう書き込みまでする念の入りよう。事情を知らない方は、てっきりタダジーさんが不参加だと思ったようです。(^^;) まぁ、ちょっとしたイベントですね。

 そんなこんなで最終的には11名となりました。

【写真上】:集合場所のローソンにて。

【写真中】:タダジーさん颯爽と登場!すんません。写真ブレてます。m(_ _)m

<<参加者の皆さん(順不同)>>

白い稲妻さん(アプリリアSR125)、ひすあきさん(ドリラ)、こ〜ちゃん(モンキー)、じゅんさん(RZ50)、まこさん(モタード100)

、しょっち〜さん(ドリーム50)、AOさん(KSRU)、たかさん(KSRU)、せ〜やんさん(MTX50)、タダジーさん(CB50)、管理人@あめふらし(KSRU)

 なんとKSRUが3台も揃いました。ヽ(゚∀゚)ノ 珍しいことです。なにはともあれ、原チャ11台でのツーリングです。

◆オレンジフェリー(往路)

 四国オレンジフェリーでのバイク乗船は出港少し前。それまでは忙しく走り回るトラックやトレーラーの排気ガスをもろに浴びながら待機となります。22時半頃にやっと乗船。バイクを止めて客室に上がります。今回は2等指定席、いわゆる雑魚寝ルームです。あめふらしにとっては2年ぶりぐらいの雑魚寝ルームの使用です。

 22時40分、大阪南港出港。皆は風呂に入りに浴場に向かいますが、あまりの人の多さにまいった私はお留守番。やがて一人二人と風呂から帰ってきます。風呂上がりのあと、自然とスカイラウンジに集合。テーブル2つを占拠して宴会が始まりました。

 しばらくして明石海峡大橋に近づいたという知らせで皆甲板に出ます。すでにハイテンションとなった人もいて、端から見ると騒がしい集団(酔っぱらい集団)と化していたようです。ライトアップされた明石海峡大橋が近づくと、テンションは上がり、橋をくぐり抜けるときは皆で万歳三唱をしてしまいます。∩(・ω・)∩ バンジャーイ!

 すると「静かにして下さい!あまり騒ぐと規制を考えないとなりませんよ」と、近寄ってきた船員に注意されました。(^^;) あちこちに登るなど危険な行為が目立ったのと、あまりにうるさかったからでしょう。すんませんでした。

 怒られてからは、大人しくラウンジ内で”ババ抜き”と”大富豪”大会に。これが意外とハマり盛り上がります。しかし徹夜するわけにもいかず、1時頃に散会。明日に備えて眠ることにしました。

【写真】忙しく出入りするトラック。その傍らでひたすら待ち続けるバイク軍団。

005年10月18日(火)

 

◆四国上陸

 朝5時前に目が覚めます。寝たのかどうか分かりませんが、意識が消えていたので多分寝ていたのでしょう。やがて東予FTに到着する旨の放送が流れ、下船準備をするようにと指示されます。起きあがると、稲妻さんの姿が見えません。荷物はそのままで、使用した形跡がない・・・。 しかし毛布がありません。どうやらどこかで寝ているようです。隣の部屋ではタダジーさんが意識不明の状態。聞くところでは昨晩かなりのハイペースで ビールや酎ハイを飲んだとか。どうやら二日酔いのようです。

 やがて東予FTに到着する直前に、ラウンジの椅子で寝ていた稲妻さんを発見。タダジーさんもどうにか意識を回復して動き出しました。我々が下船しないとフェリーは出港できません。急いで車両甲板に降りて下船します。

 東予FT前に一旦集まります。するとみんなのバイクについてあれこれ話しだします。もはや朝ミーティング状態。わいわいと盛り上がります。しかし、その横でタダジーさんは座ったまま動かなくなりました。かなりヤバイ状態です。バイクを運転出来るような状態ではありません。

 どうしようかと考えていたら、たかさんがタダジーさんに足ツボマッサージを始めました。足の裏にあるツボを押す度に、タダジーさんの絶叫が朝のFTに響き渡ります。これで正気を取り戻したタダジーさん。どうにかバイクには乗れる状態 になったので、早速移動を開始しました。目指す目的地は尾道です。

【写真】東予FTで朝ミーティング。玄関前の自販機前からタダジーさんの絶叫が聞こえてきます。

◆愛媛県で朝ミーティング?

 走り始めて15分ぐらいローソンで停まりました。朝食を買うために立ち寄ったのですが、ここのローソンでは讃岐饂飩も食べることが出来るとのことで、朝食は讃岐饂飩に決定。饂飩で腹ごしらえです。が、タダジーさんは便所に駆け込み・・・・・・。その後駐車場で座り込むと再び動かなくなりましたが、たかさんのマッサージを受けて少しは復活しました。

 なんやかんやで40分ほどローソンに居ましたが、7時半過ぎに出発。R196に出て今治市街を目指します。朝の通勤・通学時間帯と重なったため、途中でR196から分岐する今治市街に向かうr38(旧R196)に入ると、交通量が多くなりペースが落ちます。通勤に向かう車列の中に11台の原チャリ集団。私らだけ完全に非日常の空間を作っておりました。

 今治市街を抜けて外れにある糸山交点に到着したのは8時半少し前。展望台駐車場で休憩。朝ミーティング再開。展望台で来島海峡大橋をバックにして各々のバイクの撮影会となります。朝方は雲が広がっていましたが、今は雲はなくなり青空が広がります。快晴。暑くもなく寒くもない。絶好のツーリング日和となりました。ヽ(゚∀゚)ノヒャッホウ

ローソン発見。おや?見慣れぬ看板が付いていま

す。一部の店舗だけですが、「讃岐饂飩」を食べ

ることが出来ます。

店内の一角に饂飩専用カウンターが設けられて

いました。店員さんは、突然訪れた大人数の注文

に大忙しでした。m(_ _)m

ローソン駐車場でも朝ミーティング。ヽ(゚∀゚)ノ

たかさんのKSRの後ろでうなだれているのは誰

かなぁ〜。

通勤通学で混雑する今治市街を抜けて糸山公園

に到着。本朝3回目の朝ミーティング?

展望台から来島海峡大橋を眺めます。これからこ

の大橋を渡るのです。ワクワク(・∀・)

展望台にて撮影。「緑の三連星」。KSRUが3台

そろうのも珍しいです。ヽ(゚∀゚)ノ

◆見近島ミーティング

 9時頃に糸山公園を出発。公園から少し下った所にある来島海峡原付道入口に入り、いよいよ『しまなみ海道』へ突入です。適度なカーブと勾配のある連絡道路を通り過ぎると、来島海峡大橋の東側に出ます。原付道は大橋の四国方面車線の東側に設けられているので、絶えず右側に海を見ながら走ることになります。

 専用橋のように見えますが、道幅は原付がすれ違い出来るぐらい。気を付けないと対向する原チャ(意外と多い)と接触するかもしれないので速度は出せません。車道のように駐停車禁止ではないので(標識は見ていません)、途中で停まるのもOK。ゆっくりと進みながら大橋からの絶景を

楽しみます。

 渡った時は大潮の時間帯だったようで、途中にあった小島(無人島)周辺では大きな潮の流れと渦が発生していました。狭い海峡なので流れが強いということもあったのでしょう。そういや西に向かう船の動きが遅かったような気がします。かなり強い流れがあるようです。

 11台もの原チャが来たので、途中にあった料金所(有人)では係員のおっちゃんが出てきました。ここで200円を支払います。料金所にあるエレベータで馬島に下りることも出来たのですが、今回は下りずに先を急ぎます。

 私とひすさん、稲妻さんが撮影しながらゆっくり進んでいる間に、他の人達は大橋を渡り切り大島側の展望台で待っておりました。合流してしばらくしてからすぐに出発。なんとタダジーさんが先頭です。元気になったようです。

 R317に入り大島を縦断します。瀬戸内海に浮かぶ島ですが、島内はアップダウンのある道路が続きます。意外と山深いのです。皆の後に付いて走ります。先頭はタダジーさん。やがて大島北ICにさしかかります。するといきなり左折してICへ向かうタダジーさん。違う違う。原付バイクは入れましぇん。クラクションを鳴らして直進を指示します。伯方・大島大橋の入口は橋の付け根。

ICから宮窪の町中を抜けて海岸沿いに少し走らなければならないのです。

 伯方・大島大橋に入ります。来島海峡大橋は徒歩・自転車道と原付道は区別されていましたが、こちらは同じ通路を使用します。通路といってもどう見ても将来車線になる部分で、暫定的に供用されているだけのようです。もし4車線化されたらどうするんでしょう?

 すぐに伯方島には渡らず、途中にある見近島に下ります。ここも無人島ですが、キャンプ場が設けられています。島に下りれば海岸に下りれるのかと思ったのですが、海岸線は防波堤と樹木で遮られており下りることはできません。道の行き止まりにあった広場で休憩。無人島ミーティングです。時間は9時半過ぎ。世間では仕事が始まっている頃なのに、我々は無人島でミーティング。

「仕事?なにそれ?」 (゚∀゚)?

今日は仕事のことは忘れましょう。

 

【写真上】来島海峡大橋を渡る原チャリ軍団。気分爽快でした。

【写真中】なんとタダジーさんを先頭に連絡道路を下って行きます。

【写真下】見近島の行き止まりにて休憩&ミーティング。のんびりと進んでいます。

◆尾道到着

 見近島から伯方大橋を渡って伯方島に上陸。島を縦断してすぐに大三島橋を渡ります。鼻栗瀬戸と呼ばれる狭い海峡を渡ると大三島に上陸です。海岸沿いを進むR317を3kmほど北に進み、道の駅『多々羅しまなみ公園』で長時間の休憩。多々羅大橋をバックに、皆のバイクを停めて記念撮影。だが一人足りない・・・。

 「あれぇ?タダジーさんは?」(・∀・)?

 私らの横で一人だけダウンして寝ています・・・。先ほどまでちゃんと走っていたのに。”停まると眠るタダジーさん” こりゃずっと走り続けていないとダメかな? いくら呼んでも反応がないので、

タダジーさん抜きで記念撮影。その後は思い思いにくつろぎます。

 こ〜ちゃんが買ってくれた取れたてのプチトマトを食べて出発。多々羅大橋を渡ると広島県に入ります。生口島は右回りでr81を走って島の西海岸沿いに進んで行きます。県道は交通量が少なく、海沿いの快適なワインディング道路を快調に進んで行きます。静かな青い海を見ながら走るので気分爽快です。

 生口橋を渡って因島に上陸。因島はR317で北に向かいます。島ながら急勾配の坂道とトンネルがあり、山間の3ケタ国道っぽい雰囲気の道でした。

 因島大橋は原付道と車道が上下に2分されています。原付道が通る部分は、もとは鉄道用のスペースだったとか。瀬戸大橋と同じ構造なのですな。なので下を見ると海がよく見えます。もちろん金網で囲ってあるので大丈夫です。『しまなみ海道』で唯一濡れないで渡れる橋でした。

 向島に上陸。尾道はもうすぐです。向島町市街で給油ののち、最後となる尾道大橋を渡ります。尾道水道の遙か上を渡り本州へ。坂道を一気に下りR2に出た後西へ。尾道駅前にある広

場に入り、まずは『しまなみ海道』往路が終了しました。来島海峡大橋から約3時間半で到着です。

【写真上】多々羅大橋をバックに皆のバイクを記念撮影。TOP写真と同じものです。

【写真下】生口橋にて。こう見ると大集団ですね。

◆尾道ラーメン

 尾道と言えば”尾道ラーメン”。ちょうどお昼時でお腹がすく頃。迷わず昼飯は尾道ラーメンに決まりです。とは言ったものの、どの店が美味しいとか有名だとか、そんなことは全く調べてこなかった管理人@あめふらし。行き当たりばったりで店に入ろうと

 考えていました。偵察に行かれた稲妻さんが、少し先にラーメン屋があるというのでそちらに移動。原チャ11台で乗り付けて11人が店に入って行きます。お店の名前は『喰海』。雑誌やテレビなどで紹介された有名なお店のようで、我々の後にも数名単位でお客さんが来てました。

 さて尾道ラーメンは魚系のあっさりとしたラーメン。豚油も入っていますが、それほど強くはなく、饂飩の出汁に近いような汁でした。脂っこくなく汁まで一気に飲み干せます。(゚д゚)ウマー 本場で食べる尾道ラーメンは、めちゃくちゃ美味しかったです。タダジーさんも食欲が戻ってきたようで、ガツガツと食べておりました。

【写真】 『喰海』のチャーハンセット。尾道ラーメン+チャーハン+サラダ。めちゃ美味しかったです。

◆尾道渡船

 ラーメン屋を出た後に向かった先は尾道渡船。尾道観光に渡船はかかせません。ラーメン屋さんのすぐ近くにある福本渡船は車の利用者が多く、原チャ11台が一度に乗るのは無理と判断。一つ東側の尾道駅前に発着する向島運航を利用することに

します。こちらは車の利用が出来ないので船待ちせずに乗れるのです。

 船は何故か中華風の造り。11台の原チャが乗り込み、しばらくすると出発。向かう向島。尾道水道には合計5航路の渡船が運航されており、それぞれ地域の”足”として活躍しています。乗船料は100円前後で、原チャだと+10〜30円ぐらいで利用可能。向島運航は乗船料:100円+原チャの代金(なんと荷物代):10円の合計110円という手軽さなのです。

 向島に近づくにつれて前方の日立造船所ではなにやら灰色の船が見えてきました。巨大な砲と見覚えのある船首。そう・・・

 

『戦艦大和だぁ〜!』ヽ(゚∀゚)ノ

 

 そう。本日の第3イベントは『戦艦大和』を見学することなのです。帝国海軍最大の戦艦。その建造は最高機密ゆえ、憲兵に見つからぬよう船上から決死の撮影を行います。見つかれば連行されて厳しい取り調べが・・・ ヘ(^o^ヘ)☆\(- -)<オオゲサ

 さて戦艦大和から離れ、船は造船所横を進みながら川を少し上流に遡ります。向島側の渡船乗り場に到着。乗り場はまるで私鉄駅前のような状態で、自転車が所狭しと止められていました。島の生活になくてはならない交通手段なのです。そして乗り場のすぐ横が日立造船所向島西工場でした。

【写真上】さすがに11台もの原チャが乗り込むと満杯状態です。

【写真下】向島運航の渡船から見た造船所。『大和』のセット(46cm主砲)が見えています。

◆21世紀に蘇った戦艦『大和』

 話は『戦艦大和』に戻ります。なぜ今になって『戦艦大和』なのか? 昨年(2004年)は海上自衛隊発足50周年の記念すべき年。海上自衛隊ではこれを記念し、世界の海軍史上最大の戦艦である『戦艦大和』を再建造すること決定。進水式を行い、現在も建造が進んでいるのです。見学可能ということで・・・・・・ヽ(゚∀(●=(_ _;)<ウソカクナ。ウソヲ・・・

 冗談はさておき、ご存じの方も多いかと思いますが、戦艦『大和』は旧日本帝国海軍が建造した世界最大の戦艦でした。46cm主砲がその象徴。姉妹艦『武蔵』と共に連合艦隊第一戦隊を編成。大東亜戦争(太平洋戦争)中期から後期にかけて戦線に出動します。が、登場があまりにも遅すぎました。時代はすでに空母と航空機の時代。戦艦は時代遅れとなっていました。1944年(昭19年)10月のレイテ海戦で戦艦『武蔵』が撃沈。残った『大和』も、翌1945年(昭20年)4月、菊水作戦発動により沖縄方面に出撃。しかしアメリカ海軍機の猛攻を受けて4月7日に轟沈します。

 そう、今年(2005年)は、戦艦『大和』沈没から60年の年なのです。これを機に、戦艦『大和』の出撃〜

沈没までを描いた映画『男たちの大和』が制作されることになり、そのセットとして向島西工場に原寸大(1/1スケール)の戦艦『大和』の映画セットが制作されたのです。モノクロ映画時代から今までに何作か制作された戦艦『大和』の映画ですが、原寸大のセットを制作したのは今回が最初ではないでしょうか?

 撮影終了後、解体するのは惜しいとのことので、2006年(平18年)5月GWまでの期間限定で一般公開されることになったのです。

【写真】 大和船首の『菊の御紋』も忠実に再現。

こう見ると建造中のように見えなくもないですね。

◆セット見学

 『大和』のセットまで造船所の中を通って行くので、無料バスの乗車して移動します。バスから降りると船首部分に誘導されます。菊の紋章が付いた『大和』の実物大船首の前に出ました。

 

大和キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!

 

 おおおっ!写真でしか見たことのない『大和』が今目の前にあります。映画のセットですけど・・・(;´∀`)

 ここでカメラ屋さんが「お写真お撮りしますよ〜」と愛想良く話しかけてきます。デジカメを渡して撮影してもらうと、ついでにカメラ屋のカメラでも撮影されます。最近、あちこちの観光地でよく見かける撮影サービスです。今ではデジカメで撮影してすぐにプリントされるので、写真は5分ぐらいで出来上がります。入場券を買って入場するとすぐに先ほどの記念写真が売られていました。売れ残って捨てられるのが嫌なので購入します。

 さて『大和』のセットは、船首から艦橋付近までの約190mを再現。第一主砲本体(砲身なし)、第二主砲、第一副砲と艦橋左舷付近の高角砲・対空機銃・測距儀などが1/1スケールで再現さ

れているのです。艦橋と煙突はなく右舷側も形だけの状態ですが再現されています。

 第二主砲横付近からタラップで甲板に上がると、真ん前に第二主砲がど〜〜〜んとありました。(゚д゚)デカー 口径46cmの主砲3門が堂々と構えております。約40km先まで砲弾が届くという驚異の主砲は、当時(1940年頃)では世界最大の砲門でした。

左舷側を船首に歩いて行き、船首から船尾を眺めると主砲の大きさが実感できます。

 2003年に真珠湾に保存されている戦艦『ミズーリ』(こちらは本物)を船首から眺めたときと同じ構図ですが、『大和』の艦幅が広い分だけどっしりとしており、より大きく感じます。第一主砲にも砲身を付けてくれればさらに実感できたでしょう。他にも25mm対空機銃や12.7 cm連装高角砲、『大和(型戦艦)』の弱点とも言われた15.5cm砲(第一副砲)も原寸大で忠実に再現されていました。(゚д゚)スゴー

 これで艦橋も再現されていればなおさら良かったのですが、さすがにそこまでは予算がなかったようです。映画ではCGで合成されるのでしょう。さて映画ではどのように映るのでしょう?

 撮影に夢中になっていたので、気が付くと皆の姿がありません。皆さん、先に進んで休憩所でソフトクリームを食べておりました。タダジーさんもソフトクリームやらチクワとかいろいろ食べておられます。喋りも快調でどうやら100%復活したようです。

【写真上】船首で記念撮影。これは私のデジカメで撮影した写真。

【写真下】復元された第二主砲。でか〜〜い。艦橋があればなお良かったのですが・・・。

◆やっぱり・・・

 休憩所で帰り(復路)のコースをどうするか尋ねます。タダジーさん曰く、「尾道までのこと(往路)はほとんど覚えていないんですよ。『しまなみ海道』を走った あまり記憶がありません。」 いえ、大丈夫ですよ。ちゃんと走っていましたから。ですが、断片的な記憶しかないそうです。ですので、今治に向かう(復路)時も渡って来た『しまなみ海道』を走って帰ることにします。往路では火

曜日MT名物の『マシントラブル』は発生しておらず、このまま行けばトラブル無しで終われそうです。ヽ(゚∀゚)ノ

 駐車場を後にして再び11台の原チャリ集団は動き出します。向島では往路とは別のルートを進むことにして、国道を走らず県道経由とします。瀬戸内海の小島らしい風景が広がりのんびりと走って行きます。

 因島大橋を渡り、r366で海岸沿いに左回りに進みます。2003年のツーリングで見つけたモアイ像前で記念撮影。(残念ながら逆光で真っ暗・・・m(_ _)m) その後、ひたすら海岸沿いに進み生

口橋を渡ります。【写真】因島大橋の生口島側にて。

 生口橋を渡り料金所で停まって皆を撮影していると、AOさんがなにやら訳ありそうな表情をして近寄って来ました。

 

「クラッチワイヤーが切れました〜〜」(^^;)

 

 

トラブル発生! Σ(゚Д゚;)マジ!?

 

 

 AOさんのKSRのクラッチワイヤーが、スパッとプチッとパチッと切れておりました。火曜日MT名物、マシントラブル発生です。KSRなのでしばらくは運転に支障はないことが分かったので、バイク屋を探しがてらR317に入り右回りに進んで行きます。しかしバイク屋らしき店はありません。どうしましょう?(;゚Д゚)

 沿道に広い駐車場のあるコンビニがあったので、そこに入り応急修理をすることにしました。普通一人ならクラッチワイヤーが切れたパニくるものですが、そこは火曜日MT。メカニックさんが何人もおられます。パーツの種類も豊富ですが、さすがにクラッチワイヤーはありません。そこでこ〜ちゃんとひすさんが中心となって、あれこれ持ち寄って修理を試みます。30分後、AOさんのKSRUは見事復活。これで今治までは確実に保ちます。ホッと一安心です。( ´∀`)=3

 ああ、やはり起こっちゃったのね。マシントラブル。でも火曜日MTのメンバーなので、実は何か起こってもどうにかなるだろうと思っておりました。皆さん、ありがとうございました。

生口橋の料金所でついにトラブル発生。みんなが

かけより現状を確認。

コンビニで修理が始まります。メカニック・こ〜ちゃ

ん&ひすさんがてきぱきと応急修理。

復活したAOさんのKSR。みなさん、本当にありが

とうございました。m(_ _)m

 

◆『しまなみ海道』往復

 多々羅大橋を渡って愛媛県へ。大三島をあっという間に走り終えて、大三島大橋を渡ります。ここの通行料金は50円なのですが、あめふらし@管理人は間違えて50円玉を2枚放り込んでしまいました。(;´∀`)

 伯方島に渡ります。道の駅『伯方SCパーク』で売っているという「塩ソフトクリーム」を食べに、同駅に立ち寄りますがすでに閉店。食べることはできませんでした。残念。_| ̄|○ ここの海岸より瀬戸内海に沈む夕陽を見ることができたので、しばらく夕陽を眺めて休憩。皆さん、思い思いの場所で記念撮影されていました。

 伯方大島大橋を渡る頃には日没を迎え、周囲は徐々に暗くなり始めていました。日没後の来島海峡大橋を渡ります。今は干潮のようで、渦などは見られず、朝見た小島も2mぐらい海面が下がっているようです。暗くなりかけの大橋を渡り、四国側に到着したのは18時頃。『しまなみ海道』

を往復することが出来ました。

【写真】伯方島で日没を迎えます。

◆愛媛の夜は寒かった

 今治市街に到着するとすっかり日は暮れていました。さしあたって夕食を食べようということになり、市街を抜けてR196BPに入ります。淡々とBPを東に進み、r38(旧R196)と合流して少し西に進んだ山間の峠らしい場所に中華料理店を発見。ここで夕食となります。ここは何故か回転寿司もしています。中華料理と回転寿司という妙な組み合わせの料理屋さんです。完全復活して食欲旺盛なタダジーさん。ちゃんぽんセット+回転寿司7皿をたいらげました。1時間半ほど居座ったのち出発です。

 晩になってから何故か風が強く吹き始め、少し寒い感じがします。そんな中、11台の原チャリはFT目指して移動を続けます。

朝に立ち寄ったローソンに寄って帰りのフェリーでの宴会に備えて酒やつまみを購入。早くも20時過ぎには東予FTに到着しました。

 温泉に行くつもりでしたが、ものすごく中途半端となってしまったので今回はなし。楽しみにしていたタダジーさんは少しがっかりしておりました。m(_ _)m 2時間ほど待つことになりましたが、そこは火曜日MTのメンバー。待合所で時間を潰す方法をしっかりわきまえております。

 

「ババ抜き大会〜」(゚∀゚)

 

 これが大盛況。関係ないおっちゃんまでがのぞき込んでいたそうです。よほど盛り上がっていたのでしょう。実はこの光景、私はほとんど見ておりません。その横で疲れ果てて寝ておりましたもので・・・(^^;)

 やがてフェリーが到着します22時過ぎから外に出て待機。風が吹いて寒い晩でした。ターミナルに住みついた野良犬(捨て犬か?)が2匹、餌を求めてかターミナル内をウロウロしています。フェリーに乗り込むトラックやトレーラーの先頭車に轢かれはしないかと、見ている方がハラハラしていました。

 22時半過ぎから乗船開始。野良犬はどこかに行ってしまい姿が見えなくなりました。達者で暮らせよ〜。さぁ、四国ともお別れです。

【写真】FTの待合室で『ババ抜き大会』。かなり盛り上がりました。

◆オレンジフェリー(復路)

 復路も2等室です。復路のフェリーは『オレンジ8』。往路の『オレンジ7』よりも新しい船です。2等室はそれぞれのスペースに荷物置きがあるので助かります。(”7”は片方側の壁際にしか置き場がなかった。その前に人が寝ていたら荷物を置くことができず、置き場所に苦労したのです。)

 荷物を置いてから風呂に入り疲れを取ります。その間にフェリーは出港していました。風呂から上がってから宴会に。復路は修学旅行の中学生達が同乗していました。USJにでも行くのでしょうか?体操着の中学生があちこちに目立ちます。再び絶好調になった稲妻さんは中学生を呼び込もうとしたりするなど、昨晩に続いて暴走状態の火曜日MT宴会です。

 タダジーさんやせ〜やんさんは疲れから早々に撤退し就寝。残った我々は、夜中の1時頃までたかさんの『足ツボマッサージ』を受け、ロビーに声にならない悲鳴を響かせておりました。そして午前2時頃に瀬戸大橋を目視してから、ようやく就寝することになりました。

【写真 】ラウンジで盛り上がる火曜日MTメンバー。修学旅行の中学生達よりうるさかった鴨・・・。

005年10月19日(水)

 

◆火曜日MTツーリング終了

 午前5時過ぎから船内アナウンスが流れ、強制的に起こされます。音量が大きいんでないかい? あまり良い目覚めではなく、起きてからもしばらくぼ〜としています。とりあえず荷物をまとめて下船準備。

 午前5時50分頃、大阪南港FTに到着。甲板に下りてバイクに乗り下船。FT前に一旦集合します。昨日、『しまなみ海道』で楽しんでいたはずなのですが、かなり昔のことように感じられます。

(´・ω・`)ショボーン

 ツーリングは各自の家まで続きます。あともう少しです。挨拶してから流れ解散ということななり、

11台がまとまって南港から大阪市内に向かいます。1台、また1台と離れて行きます。東住吉区役所近くでひすさんガレージ方面に向かう3台と別れると、あめふらし1台でガレージに向かいます。なんか寂しい感じがしますね。

楽しかったので余計にそう感じます。ガレージにKSRをいれて自宅に戻ったのは午前7時頃。さて、長い一日が始まります。

 

 晩までに、参加者皆さんが無事に帰られたことを確認。ホッとしました。参加された皆さん、本当にお疲れ様でした。m(_ _)m

【写真】大阪南港に到着。もうすぐ現実に戻らなければなりません。

【しまなみ海道ツーリングオフ会レポート終わり】

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